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2006/05/30 「Deadliest Catch」/ so we do not have to face them here at home.

Discovery Channelで、「Deadliest Catch」というシリーズを見ていた。極寒のアラスカに小さな船を出し、カニを取るフィッシャーマンの話。船上でカニを獲った籠を引き上げる漁師達の海との格闘映像も実に興味深いが、船上から降りしきる雪を通して見える、船の高さほどにうねる暗い北の海が印象的。その深く暗い海底で餌を求めて蠢くカニ達も、まさか人間に獲られて海から引き上げられるなんて思いもしなかっただろうが。



月曜は、Memorial Dayの祝日。住んでる場所は郊外の小さな町ではあるが、近所の通りでも、午前中は交通規制されパレードが行われている。過去の戦争でアメリカのために亡くなった兵士を追悼する日。在郷軍人のパレードも行われるらしいが、私が行った時は、ボーイスカウトやら、近所の子供会やら、地域の学校のブラスバンドやらがゾロゾロと。しかし、炎天下だからパレードするほうも大変だ。

なかなか珍しいのでしばし見物していたが、突然、道で見物するほうにもパレードするほうにも、アジア系がサッパリいないことに気づく。中西部は、西海岸に比べれば白人ばかりと言っても過言ではないし、もともとスプロール化で郊外には白人が多いのだが、こんな見事にコーカソイドばかりというのも珍しい。この町には、日本人も韓国人もある程度住んでるはずなのだが、沿道の人並みをしばし歩いて観察しても、アジア系にはお目にかからず。

アメリカ大統領がアーリントン国立墓地で、アメリカのために倒れた兵士達を称える演説するのは毎年の恒例。式典に集まった人々は、軍人として国の為に命を捧げた彼らの、夫、息子、あるいは父親、または祖父に対して、アメリカ大統領が心からのrespectを示すことを求めているのであり、大統領のスピーチも(そう、優秀なスピーチ・ライターが書いた原稿を読んでるのだが)それに沿ってなかなか感動的なものであった。

ブッシュの演説の中に、「Our nation is free because of brave Americans like these, who volunteer to confront our adversaries abroad so we do not have to face them here at home.(我々の自由は、自ら志願して外地の敵と戦った勇気あるアメリカ人のおかげであり、だからこそ、我々はこの国で敵と会わなくてすむのだ」といったフレーズがあった。 その点では、第二次大戦で敵だった日本人も、"so we do not have to face them here at home."の類かもしれない。ま、中国、韓国、フィリピーノなどに比べれば微々たるもんであるが、ちょっとだけはアメリカにいるのだが。はは。