アメリカ人作家、カート・ボネガット氏が死去。84歳。 その昔、「スローターハウス5」を読んで鮮烈な衝撃を受け、他の作品もずいぶん読んだ。ハヤカワ文庫から出てたのだったか。翻訳もなかなかよかった。再び購入するかとAmazon.comを検索すると、在庫切れで5〜7週間待ちだとか。訃報を聞いて思い出した人がずいぶん発注したのかもしれない。 「スローターハウス5」は、著者の半自伝的作品ともいわれる。トラルファマドール星、第二次大戦のドイツ、ドレスデンの大空襲、そして現代。時空を超えて生と死が交錯する不思議な物語。すべての時間の切片に同時に存在し、すべてを俯瞰して存在できることになった主人公。哀しみをたたえた諦観のなかに、人間性への深い洞察が満ちている。全てを相対化し、静かなユーモアをたたえて、主人公が人生の無常、悲劇を語るたびに文末は、「そういうものだ」という、一種なんともいえない不思議な詠嘆で締めくくられる。英語の原文では、「So it goes」。そうそう、この本にあった祈りの文句も、いまでも覚えている。 "God grant me the serenity to accept the things I cannot change, (主よどうか、私に、変えられないことを受け入れる心の平安と)これはボネガットの創作ではなく、serenity prayerとして有名な句らしいが、これまた人生を生きるにあたり、覚えておくべき印象的な箴言だ。 「スローターハウス5」が好きだった読者は、著者の訃報を聞いて、みんな心の中でそっと呟いたに違いない。So it goes. |
このページ左上のカウンタが、そろそろ「1,234,567」に達する。一桁小さい123,456通過は1999年のこと。ずいぶん昔の話だ。これは誰が踏んだか分からなかった。どう考えても、もう一桁上の「12,345,678」になるまでページが続く可能性はないから、この並びは実に珍しいということになる。もしも、たまたまヒットした人がいたら、記念にスクリーン・ショット送っていただきたいなあ。 |
カウンタのほうは昨日、昔、新宿の「ぷろくらオフ」で一緒になり、今は定年され悠々自適のWさんから、「1,234,566」と「1,234,568」ゲットしたとご報告を頂いた。その他、近隣の番号のご報告も他の方から何通か。実は自分で記念に取るかと思ってたのだが、一晩寝て起きたらすでに下3桁が700を超えていたのであった。 ログを見るに、下3桁が500を超えた頃から急にアクセスが増えているのだが、結局のところ、ピッタリの番号を取った人からは何の連絡もなし。 ま、そういうものだ。So it goes. |