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1997/06/11 インターネットで身銭(みぜに)を切る(笑)

朝から、なんだかぐずついた天気だったが、夕方から晴れてきた。アパートの部屋は、すでに時折冷房を入れているが、徐々に湿気が増してきたような気がする。午前中、上司と、今度採用する候補者の事で打ち合わせをしようとすると、午後からアラバマ州の事務所に一泊出張するらしい。そう言えば、以前、なんかそんな事も言ってたな。今晩は、酒やカラオケに付き合わなくてもよくなってラッキーだ。まっすぐ帰ってきた。8時から、NBAチャンピオンシップ、ブルズの第5戦が始まる。今日勝って、本拠地で優勝決定と行きたい。このシリーズ、いまいち精彩のない、ロッドマンに是非活躍してもらいたいものだ。

昨日、日記を見ていると、いかに自分が身銭(みぜに)を切って、ページを維持しているか、なんて自慢してるひとがいたが、身銭を切る、と聞くと、どうも私の言語感覚では、なにか、本来、自分だけで負担するべきでない費用を負担しているような、ニュアンスを少しばかり感じてしまうのだが、どうだろうか。

私のページの維持費用について言うと、ここのプロバイダ、NETCOMの料金が、約20ドルで、インターネット接続無制限、1Mのフリーディスクスペースがついている。そこに、このページをアップしているから、追加費用は一切なし。現在1月半毎日更新して、まだ8割程度空きスペースがある。テキストオンリーだから、まだ半年くらいは、文章を消去しないでもいけるかなといった状態。まあ、その前に飽きて、日記を放り出す可能性もあるかも。はは。当分は、過去日記ページは全部残して置きます。

電話料金は、気にした事なかったが、4月分の請求を見ると、市内通話は、97通話、約1500分で9ドル14セント。もちろん基本料金や税金は別途20ドル程度かかる。アメリカの場合、市内通話は、一通話10円程度で時間無制限だから、つなぎっぱなしのほうが逆に電話料金は安くなるだろう。ホテルなどでも、市内通話は無料のところもあるから、全国に接続ポイントがあるプロバイダだと、どこへ行っても、電話料金はほとんど無視できるコストだ。(ヨセミテの、あこぎな Holiday Innからアクセスして電話料金、110ドル払った事もありましたけどね<馬鹿者。)

そうすると、このページの維持を含めて、インターネット関連で、だいたい全部で、毎月30ドル程度の「身銭」(笑)を切っているわけだ。いろんな反応メールを貰ったり、知らなかった人と知り合いになれたり、ランキングで遊んだりして、これでは、もうタダみたいなもの。やはりアメリカは、なんでも安い。(もちろん日本でも、学校のサーバにページを置いたり、会社からアクセスすればタダですから、それが一番安いでしょうけどね。)

これ以外に、AOL(アメリカオンライン)にも、アカウントがあり、ここも、月約20ドルの定額。今のところ、インターネットにはほとんど使っておらず、NETCOMが倒れた時のバックアップに過ぎない。<でも、アメリカの小学生程度の常識を調べるのには、役立つ。宿題お手伝いコーナーなんかね。しかし、こっちは、ひとつのメールアカウントごとに2Mのフリーディスクスペースがあり、一人で5つまでメールアカウントを持てるので、合計10Mのスペースが無料で使える事になっている。(メールアカウントごとのスペースをダイナミックに融通し合う事はできないので、全部をひとつのコンテンツで占めるには、リンク張りが少々手間かもしれないが)これは日本でも同じかな。

以前は、AOLは利用者が急増した為、接続に難があり、特に夜は、何度やっても接続できない状態が続いていた。私も頭にきて、何度かカスタマーサービスに、Compuserveに乗り換えるぞ、と怒りのメールを送ったが、すぐに「南京虫(なんきんむし)メール」が帰ってくる。

「南京虫メール」とは、よく英語の手紙の書き方の本にでてくる、悪いメールの代表だが、こんな話だ。

あるセールスマンが、とある古いホテルに宿泊したが、翌朝体がかゆくてしかたない、ベッドに南京虫がいたらしい。そこで、このセールスマンは、出張から帰ってから、ホテルに厳重な抗議の手紙を書いた。数日して、丁寧なお詫びの手紙が届いたが、なにかの間違いで、1枚の他のメモが同封されていた。それは、彼の手紙を受け取ったホテルのマネジャーから秘書への伝言メモで、そこには、

「この手紙のバカ助に、いつもの「南京虫メール」 を送っておくこと。」

と書いてあった。と言うのだが。。

AOLからの返事もこれと同じようなものだ。きっと、パートのねえちゃんが、すでに準備してあるおわびメールを、流れ作業で返送していたに違いない。しかし、今年に入ってから、クラスアクションで各州から脅かされて以来、結構まじめに、設備増強をしているようで、心なしか、昔より接続しやすいような気がする。

AOLは、使いやすさでは、Compuserveより何倍も上だが、コンテンツはインターネットの進展につれ、逆にどんどんお粗末になってきている。インターネット接続の、一プロバイダに徹していては、膨大な投資金額は回収できないだろう。どうやって生き残ってゆくか興味がある。利用料金上げるようなら、すぐ脱退するけど。