今日は上司がボストン出張なので、なんとなく平和な感じがする。と思っていたら、御本人から午後に電話がかかってきた。むこうの事務所の方でも、プロジェクトからみで色々問題があり、出張して会議を開いてガス抜きをしろと言う。面倒だが、７月にでもまたボストンに出張を入れなくてはならないかもしれない。

先週号のTIMEが会社に届いて、ちょっと眼をとおしていたが、｢Backbone of America｣、と言う特集記事が組まれている。今週、金曜日がアメリカの独立記念日なので、まあ、その特集号だ。従って、この金曜日は祝日で、この週末は３連休となる。

ついでにちょっと思い出したが、アメリカのほうが日本に比べて格段に休日が少ない。うちの会社の場合、１年のうち、お休みになる土日以外の祝日は、全部で１２日だけ。これをリストすると下記の通り。（アメリカでも会社や地域によって、ちょっと差がある。例えばコロンブスデーなど。）

• New Year's day 1/1 (Wed)
• Martin Luther King day 1/20 (Mon)
• President's Day 2/17 (Mon)
• Memorial Day 5/26 (Mon)
• Independence Day 7/4 (Fri)
• Labor Day 9/1 (Mon)
• Thanksgiving Day 11/27,28 (Thu)(Fri)
• Christmas holidays 12/24,25,26 (Wed)(Thur)(Fri)
• New Year's Eve 12/31 (Wed)

年末年始とクリスマス、建国記念日はカレンダーによって日が決っている為曜日はまちまちだが、その他の祝日はサンクスギビングが木曜と金曜で４連休になる以外は、すべて月曜日。これは、何月の第何月曜、という風に決めている為だ。そういう点では必ず３連休にはなるのだが、飛び石になって、年休をとれば４連休や５連休になったりはしない。

これに対して、東京本社の土日以外の休日は、ざっと数えて、２０日以上ある。最近は、ヒトにやさしい会社などと称して祝日と土曜に挟まれた平日を休日にしたりして大盤振る舞いしているので、昔よりずっと増えてきた。日本に電話すると誰も出なくて、よく考えてみるとお休みだったなんて事がよくある。こう言う時は、日本にいたらよかったなと思いますな。

しかし、本社の人事に言わすと、こっちの勤務時間が、昼休みの関係かなんかで、一日１０分短いので、年間で計算するとだいたい同じなのだそうだ。じゃあ、１０分勤務時間を長くして、休日を増やしていいか、と問うと、その辺はアメリカの他社と合わせなければまずい、なんて言うのだから、どうも結局、損しているような気分。

有給休暇にしても、うちの現地法人は、新人は１週間、10年以上勤続の社員で２週間だが、東京の本社は数年前に、新入社員の時から２０日間与えるようになった。もともとアメリカは、ヨーロッパのように長期のバカンスを取る習慣はないので、夏休みにしてもせいぜい１週間程度。どうも年間の総労働時間にすると、やっぱりアメリカのほうが多いのではないだろうか。

アメリカでも、日本人は最近あまり働いてないようだ、なんて話題が出る。どうも悪うござんしたね(笑)。いまや、ゆとりの時代だそうで。４年も日本での仕事には御無沙汰だからよく分からないが、本当のところはどうなんだろう。一昔か二昔前は、ドイツもずいぶん労働時間が長かったらしいが、今では先進国で一番労働時間が短かくなったと聞いた。日本もそういう道を歩んでゆくのだろうか。

また、これも個人差があるので確証はないが、私の印象ではアメリカ人のほうが勤務時間中の集中度は高いような気がする。例えば、アメリカで会議をやると、居眠りする人間の割合が日本より少ない。日本だと、会議をやると１０人参加すれば、大抵ひとりくらいは、こっくりこっくりと船を漕ぎ出すのがいますね。私の知る限り、あまりアメリカ人は船を漕がない。まあ、日本では、皆長い通勤時間で疲れ果てていると言う事情もあるのだが。

しかし、そうすると、アメリカ駐在の日本人は通勤時間なんてわずかなものだから、居眠りするはずないのが道理だけれど、付き合いのあるコンサルタントに言わせると、日系企業に色々な企画やプロジェクトのプレゼンテーションをする時には日本人駐在員は結構居眠りしているそうだ。＜困りますなあ。う〜ん。日本人はやはり体力ないのかね(笑)。

彼らがプレゼンの時、一番困るのが、日本人の社長とか偉いのが出てきてじっと眼をつぶって腕組みしている時らしい。アメリカ人は決定権を持つトップを集中的に説得しようと一生懸命なのだが、御本尊は起きてるのか寝ているのか、理解しているのかしてないのか、まるで涅槃に入った仏様のように微動だにしない。

まあ、こういうタヌキは(笑)、大抵は寝てるものと考えて間違いのだが、時々、余計な時に起きていたりするので油断がならない。しかし、どうも、わざわざ会議に出て眠っている偉い人、と言うのは、アメリカのビジネスマンの理解の外にあるようだ。

でも、そういうトップは、きっと英語のプレゼンなんて聞いてなくても困らないんだよな。終わった後で、日本人の部下を呼んで「おいＸＸ君、結局どうなんだ、あれ」なんて聞けばいいんだから。聞かれたほうが居眠りしてた場合ちょっとまずい事になるのだが。