今日は、アメリカの独立記念日で祝日。少々朝寝してようやく起き、ＴＶをつけるとＨＢＯでお約束の｢インデペンデンス・デイ｣、をやっている。まあ、ストーリーは陳腐と言えば陳腐で、ご都合主義の脚本だけど特撮がよく出来ている。前にもＴＶでやっていたが、結局また最後まで見てしまった。しかし、エイリアンも、はるばる地球を侵略しに来たのに、ラップトップＰＣでアクセスしてウイルスをインプラントできるようなＯＳを使ってちゃいかんなあ。きっとマイクロソフト製のを使ってたに違いない。エイリアンに誘拐されて、その後アル中に落ちぶれた元パイロットのオッサンの活躍は、これも陳腐なお約束だが、ツボを押さえている。お見事。ハリウッドの娯楽大作は、気楽に誰が見ても楽しめるのがいい。 お昼にニュース番組に切り替えると、いよいよ、火星探索機 ｢Mars Pathfinder｣、が、無事着陸した模様。映画のエイリアンと違って、一辺２ｍくらいの、小さなユニットがフラフラとパラシュートで降りてゆくだけだから、万一、火星人がいたとしても、｢ありゃなんじゃい｣、と言う程度で、全然驚かないだろう。ＴＶでもアナウンサーが、"Very very small invasion from our planet earth"なんて、エイリアンものに比較して冗談を言っている。 別に、火星に探索機が到着したのは今回が初めてではないが、ロスウエル事件５０周年と言う事もあって、アメリカでは、今宇宙とＵＦＯがトレンドだ。昔、バイキングが送ってきた写真はあるが、ここ１０年ばかりの火星探索機はどういう訳か、着陸後に調子が悪くなり、まともな画像を送ってきた事がないらしい。ＮＡＳＡの科学者の間では、｢火星のグレムリンに壊された｣、と言うのがおきまりのジョークだって。今度の中継画面でも、カメラが火星を写したら、おなじみのタコのような火星人が大きなハンマーを持って立っており、一瞬後に画像が消滅したりすると、おもしろいんだけどなあ。 で、６時半にＴＶを見ると、ちゃんと火星からの画像が送られて来ている。期待していた、ハンマーを持ったタコ(笑)はいなかった。＜当たり前や！ 当たり前！。 今晩中には、カメラを積んだ小さなローバーが動き出して、人類史上初めての、地球の自動車が、火星をドライブする。まあ、車と言っても、電子レンジくらいの大きさの六輪車だ。 シカゴの北西郊外のこの辺では、昔は、独立記念日は家族で夕方にバーベキューをして、花火を見に行くのが普通だったらしいが、最近はどこの町でも、フェスティバルや小さなパレードなどの催し物をやっているので、そっちに出かける人が多いようだ。ＴＶでは、独立記念日の特別番組もやっている。人間の誕生日みたいに、｢Happy Birthday America!｣ って言うんですね。うちのアパートの近くにも小さな移動遊園地ができていて、さっき、ちょっと覗いてきたが、いかにもアメリカの郊外らしい、のんびりとした休日。うちの部屋からは、どこで上げるのか独立記念日の花火が見えるので、後でスパークリング・ワインでも開けて見物する予定。