明日は午後から予定がつまってるので、今日一日は完全に明後日の打ち合わせの資料作りのみに当てる算段で出社。しかし、なんだかんだと雑務に追われて、なかなか手につかない。資料だけはあれこれ手元に集めてはあるのだが、はたして間に合うかどうかちょっと暗然たる気持ちになってきた。帰りは遅くなるかもなあ。
11時頃になって、なんとか手が空いたので、ベンダーから送ってもらったパワーポイントで作った製品説明のプレゼン資料をPCで眺めてるうちに、これをチョンチョンと切って間に挟み込んで、前半と後半部分を自分で膨らませれば、だいたい形になるのではとひらめく。アメリカにいた頃は、コンサルタントなんかにやたらとこういうプレゼンテーションソフトで作った資料をプロジェクターで見せられたものだが、今まで自分で作った事はなかった。
しかし、試してみると、ちゃんとプレセンテーション・ウィザードなんてものがあって、ひょいひょいと題名を入力するだけで、結構形になる。ページを論旨に応じて割り付けて、間にベンダーから貰った資料を選り抜いてペーストしてみると、ちゃんと背景の色なんかが自動的にそろって、なかなかカッコよろしい。うははは。
だんだんと調子が出てきて、午後は回ってくる伝票をほったらかしにして、ページの切り張りの構成に没頭。プレゼン資料をきちんと作ると言うよりも、自分の主張したい事の要点を何度も組み替えながら練るのが面白い。結局夕方までで、なんとか見られる物が完成。いや〜、しかしパワーポイントって言うのも、いかにもアメリカ製のソフトだ。あんまり中身が無くても、簡単に、派手で、きれいで、さも重要な資料のように作ってくれる。しかし、よくよく見ると実に空虚だ。いかにもマイクロソフトだよなあ。ははは。あとはまあ、しゃべくりで勝負と行くか。
画面の切り替え方だけでも、テンプレートが何種類もあり、色々と凝るとなかなかハマル。もっともこういうところに凝ったからと言って、中身はひとつも良くはなってないのだが。音を入れたり、画面の動きを動画ではめ込んだりも出来るのだが、さすがに中身があんまりないのにそこまでやるとかえってアラが目立つだろう。
先日、新聞に載ってたが、アメリカのどこかの会社でプレゼンテーションソフトの使用を禁止したら、社内の生産性がずいぶんと向上したらしい。きっと、全員、パワーポイントで、どうでもいい細部にばっかり時間かけて、社内の資料作成に多大の時間をかけてたのに違いない。アメリカで起った事は何年か遅れてかならず日本にも上陸するから、その内に日本でもプレゼンテーションソフト使用禁止令を出す会社が出てくるだろう。
まあ、しかし今回は助かった。ワープロで概略をOHPシートに焼くのに比べれば、同じ内容でも見栄えが格段に違うし、作成時間が大幅に短縮できる。もっと前から使っておけばよかったなあ。もっとも真剣に資料を見ると対して内容はない。あくまで、私が説明する時の備忘に過ぎないのだが。しかし、半日でこういうものがポンとできるなんて便利になったもんだ。しかし、どうでもいいけどやたらファイルの容量が大きくなる。