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1998/08/23 NTTについて考えてみる。

買い物から帰って、久しぶりに郵便受けを覗くと、NTTからまた請求が来ている、先週払ったばかりなのに、おかしいなと思ったら、先週払ったのは旧住所のほうの請求で、新たに届いていたのは、今の住所の番号の請求だ。電話番号の変更に伴って請求の締め切り日が変ったので、届くタイミングも違ったらしい。

そう言えば、会社で使う電話の請求も、5日、10日、15日など、加入の時期によって支払いの締め切りがバラバラだ。しかも、その都度、銀行に納付書を渡さなければならないから、支払いに手間のかかる事おびただしい。総務の通信担当に聞くと、電話代の締め切りと言うのは、番号を新設した時に、NTTのほうで自動的に割り振るので、たとえ大口のユーザーと言えども、月一回の同じ日とかには変更できないのだと言う。う〜む。本当かねえ。


更に確認すると、電話代の請求には、人力でメーターを読むような作業があり、同じ会社だからといって、月一回の締め切りにすると対応できない、とNTTに言われた、と言うのだが、これはちょっと信じがたいなあ。うまいこと騙されてるんと違うかぁ。電話の交換機や、課金を計算するシステムってのは、基本的には巨大なコンピュータそのものであって、ガスや水道のように、人間がメーター読んでるなんて事はありえないと思うけどなあ。

もっとも、民営化されたなんて表面だけで、いまだに、あちこち旧態然とした公社時代の非効率を大事に抱え込んでるようだから、メーターを読む昔ながらの職人なんかが意外にいるのかも知れない。その仕事を守る為に、組合との規定で何パーセントまでは自動課金装置をはずして、手動でメーター読む事になってたりして。まあそう聞いても驚かないけどねえ。本当だったらお笑いだけど。ははは。


だいたい、電話の移設を頼む時だって、116番の受け付けは月曜から金曜の9時から5時ってのも、実に殿様商売だ。彼らにとっては、電話加入者は多分、客ではないんだな。下々に電話をかけさせてやってる、まあそう思ってるに違いない。

そうそう、もうひとつ思い出したが(今日は、やたらに思い出すな)、サービスの変更や電話の移設を頼んだ時に、やたら「工事料」と称して金を取るのも、ボウズ丸儲けのたぐいではないだろうか。今回、電話を移設した時も、「局内のほうで工事が必要ですから、工事料がかかります」なんて言われたが、「局内での工事」って、いったい何をやってるのだろうか。

つい1週間前までは、前の住民が電話を使ってたのだから、物理的な回線はずっと確保されているはずで、あとは交換機に新しい番号の接続を打ち込んでやればいいだけだと思うんだけどなあ。まさか人間がハンダコテで線を繋ぎ直している訳でもあるまい。いやいや、本当に人間が、回線の山の中から私の回線を探りあてて、ハンダ付けかなんかしてるのだったら、その努力を買って、2000円くらいは払ってもいいけどさあ。

もっとも、NTTは、プッシュホーン回線とロータリー回線を自動的に検知して処理を切り替える新型の交換機が出た時も、その新機能を殺した交換機を、高い金払ってわざわざ作らせたらしい。それで、お客がプッシュホン回線へ切り替える時には、工事料金と称して別料金を取ってたと言うから、実際のところ、裏では何やってるか解らない。


アメリカで電話に加入した時は、モジュラージャックのあるアパートだったから、携帯電話から電話してむこうのオペレータが住所やら何やらをカチャカチャ打ち込むと、すぐに使えるようになった。しかも日曜だったと思ったけどなあ。

日本で頼むと、なんで工事の日程とかって日数がかかるんだろうか。やっぱり何千もある回線をたぐってオッチャンがハンダ付けしてる? まさかねえ。まあ、私の推定としては、内部で書類作って、何個もハンコ押して、しかもみんな残業なんて絶対しないから、余分な日数がかかるんだと思うのだが。


とは言え、8月4日にテレホーダイを申し込んだ時には、8月6日から使えますなんて言われて、NTTにしちゃあ素早い対応だなあ、と感心したもんだが、よく考えてみると、私の電話代請求の締め切り日が毎月5日だったから、次の請求期間から使えると言うだけの話。運が悪ければ、ひと月近く待たされた訳だ。どうせ請求はコンピュータで行うんだから、日割り計算して請求するのも何ほどの事もないはずだが、やっぱりお客の都合より手前の都合なんだなあ。競争原理はまったく働いていない。

書いてると、どんどん思い出してきたが、もっと重要な問題は、アメリカなら、何時間でも14セントでかかる市内通話が、日本では、何故、こんなに馬鹿高いのかと言う事だ。NTTは市外通話の赤字を市内で埋めているのだと言ってるらしいが、採算の根拠なんてきちんと出した事は無い。

だいたい、公社の時のドンブリ勘定体質で育った輩が経理をやってるんだろうから、事業会社としての厳密な採算なんて、元から考えてないんじゃないのかねえ。複式簿記だって知ってるかどうかあやしいもんだ。<おいおい、そこまで言うか〜。<どうせNTTの奴なんて誰も見てないって。わははは。

とまあ、NTTに文句言いだすとキリがないので、まあこの辺にしといたるわ(笑)。<って、こんなところで書いたところで、むこうは蚊にさされたほどにも痛くないんだよなあ。