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1998/12/19 オーストラリアのコンセント事情

昨日の日記でオーストラリアのACコンセントの事を書いたら、ちゃんと親切な人がメールで教えてくれました。ありがとうございます。やっぱりオーストラリアのコンセントは日本のと全然形が違うし、電圧も違うんですな。形は「ハ」の字型だから、PC持ってくならコンセントの変換プラグが必要だという事が判明。

去年、アメリカからドイツに遊びに行った時に、コンバーターを買ったので、ひょっとして使えるんじゃないかと調べてみたら、ドイツのは、差しこみが棒状なんで、また違うんだなあ。なんで世界共通にしないんだろ。


余談だけど、このドイツの電源をアメリカの120Vに変えるアダプターは、シカゴ郊外、シャンバーグのショッピングモールの旅行用品店で購入。PCのACアダプターは240VまでOKだし、コンセントの変換プラグだけでいいだろうと思ったら、店のイタリア系らしいオッチャンが、「電圧も変換するトランス付きのほうが絶対安全なのだ、ミスター」と力説する。

まあ、そんなもんかと思って、深い考えも無しに、トランス付きのえらく重いのを買った訳なんだけど、肝心のPCは持って行かなかったので、結局は無用の長物になってしまった。

しかも、使わないのに、ドイツでカバンを開けると、なぜかこの重たいアダプターがゴロンと出てきたという、実におバカな事をしてしまったんだなあ。


で、さっそくコンセントの変換プラグを買いに外出。ビブレ内の旅行用品店に行くと、何種類か置いてある。解説を読むと、全世界のプラグってのは、だいたいA、BF、B3、B、C、SE、Oの7種類に分類できるんだそうだ。ふむふむ。

全ての変換プラグを一箱に詰め合わせたお徳用セットなんてのも売っている。確かにもしも使うチャンスがあるのならば、ひとつずつ買うより格段に安いのだけど、全部は使う可能性ないもんなあ、なんて考えていると、ちゃんとあるもんですな。『 ひとつのプラグで世界中ほとんどのプラグに対応可能』なんて優れものが。「サスコム」、2800円。で、それを購入。

この取り扱い説明書には、世界のACプラグの形状と電圧の表が出てたのだが、これがなかなか興味深いので、ちょっと転記してみた。

国名電圧(ボルプラグ形状
イギリス240B、B3、BF、C
イタリア110/220C、SE
フランス127/220C、SE
ドイツ127/220C、SE
日本100
アメリカ120
カナダ120/240A、BF
オーストラリア240
台湾110A、O
韓国110/220A、C、BF、O
香港200/220B、B3、BF、C

いやはや、実に色々あるもんだ。ISOなんて色々と規格を決める前にコンセントくらい統一したらどうなんだろうか。もっともヨーロッパは昨今の欧州統合があるから、ひょっとすると統一する動きもあるのかもしれない。国境を超えて電力を売ったリ買ったりもしてるようだし、コンセントの規格も、イタリア、フランス、ドイツはだいたいすでにそろってるんだなあ。カナダが2種類の規格があるのは、一部はイギリスの規格が持ちこまれてるのだろうか。

日本のプラグ形状の「A」ってのは、おそらくアメリカから持ちこまれたと思うのだが、世界的にみると、アメリカの覇権が及んでいるアジア、中南米以外ではあんまり使われてないようだ。電圧も200ボルト以上が主流だよなあ。

で、肝心のオーストラリアのプラグ形状、「O」ってやつなんだけど、これまたマイナー。アジアでは台湾、韓国の一部。あとは、トンガ、ニュージーランド、パプアニューギニア、バヌアツ(← バヌアツって知らんなあ)などのオセアニア地方だけで、ヨーロッパではまったく通用しない。電圧はイギリスの影響があるのかもしれないけど、こういうプラグ形状は、オーストラリア独特の規格が近隣諸国に広まったという事なんだろうか。

もっとも去年泊まったスイスのホテルなんかでは、部屋のコンセントの形状と電圧が複数選べるようになってたから、ホテルのインフラ整備が進めば、旅行者があれこれプラグを持ち歩く必要も無くなってくるのかもしれない。しかし、色々と眺めていると、なかなか面白いな。