MADE IN JAPAN! 過去ログ

MIJ Archivesへ戻る。
MADE IN JAPAN MAINに戻る

1999/02/27 「朝まで生テレビ」東京都知事選候補者特集

昨日の夜は、そろそろ寝ようかと思ってたら、「朝まで生テレビ」で東京都知事選候補者特集をやってたので、ついつい朝の4時まで見てしまう。都知事選立候補予定者の主だったところが揃い踏みで、2分で自分の政策を説明してから、10分間、色々と質問を受ける。

鳩山邦男は遅れてやってきて、すぐに自分の番になり、まず最初の施策、「安全な食品を」とぶち上げたのはいいが、「都知事の権限で具体的にどうするのか」、「よその県の農産物を検査するのか」、「輸入禁止でもするのか」、と全員から気の毒なほどボロカスに叩かれてしまったのが面白かった。


鳩山邦男を、悪代官面なんて書いたメディアもあるけど、「朝まで生テレビ」を牛耳っている、田原総一郎、舛添要一(今回は立候補もするのだが)、ボストンコンサルティング堀、なんかの際立った人相の悪さと、オレがオレがの討論のマナーの悪さに比較すると、実に人相がよく見えるし、人間的な甘さはあるものの育ちのいい素直さが感じられて、案外、本人にはイメージアップになったような気がするが、どうだろう。というより、「朝生」の常連の品性の低さが群を抜いてるんだよな。<文句あるなら見るなって。


野末陳平と舛添要一については、主張に結構具体性があるが、他の候補者の政策については、まあ、似たり寄ったりというところか。都政のリストラといっても、公務員を民間のように首切る訳にもいかないだろうし、なかなか困難だろう。

ところで、舛添要一が、他府県に住んで昼間に都内に働きに来ている流入人口に対して課税する一環として、法人事業税の外形標準課税化(所得によらず人数等で税金を課す)を提案しているのには、ちょっと疑問がある。

そもそも、法人事業税も法人都民税も、法人の全所得を事業所人員で配分して計算しているのだから、他府県に住んでたとしても東京で働いてる人数に応じた課税になっている。赤字企業からは取れないにしても、所得の上がっている企業からは、すでに外形基準にした時以上の過大な税収を得ているのであり、東京都には大企業の本社が多いから、そもそも今までが取り過ぎで、これが都政の税収が今まで潤沢だった要因だ。

また、政令指定都市と東京23区は、すでに域内に事務所を持ってる企業に対して、人数と事務所面積に応じて、社会資本整備のための財源と称して「事業所税」を課してるのだから、事業税を外形標準化すれば、明らかな税金の二重取りのような気がするな。

東京都民じゃないから個人的には関係ないが、法人事業税の事なら会社の仕事に関係するので、ちょっと気になった。