昨日の夜はBSでスーパーボウルを観戦。テネシー・タイタンズとセントルイス・ラムズという、シーズン当初からは予想もつかなかったカードだけに、イマイチ盛り上がりに欠けるよなあ。と思ったら、フットボールの神様は、そこのところをちゃんと考えていたのか、試合最後にとんでもない盛り上がりを用意していた。
私自身は、(49ersが出てなけりゃどっちでも同じだが)、一応、タイタンズを応援してたのだが、最初の頃は気の無い応援も、第4クオーター後半には身を乗り出して、、手に汗握る展開。残り時間5秒となった最後のパスであと2ヤード進んでたら、同点タッチダウンだったんだがなあ。
スーパーボウルというのは意外に凡戦が多いのだが、近年マレに見る白熱のゲームだった。アメリカンフットボール見ない人は気の毒だなあ。
ただ、残念なのは、スーパーボウルに合せて放送されるTVCMが(日本の放送だから当然といえば当然だけど)すべてカットされていたということ。スーパーボウルはアメリカのTV番組でも年間の最高視聴率を叩き出すお化け番組だから、スポンサーも巨額の費用を投じて、スーパーボウル専用のCMを作成したりする。これを見るのもアメリカでスーパーボウルを見る楽しみのひとつなんだけど。
そうそう、ハーフタイムショーもカットされていたのも残念。もっとも、これは夜の録画だったからで、朝の生中継では放送があったんだろう。
あとひとつ、気になったのは、画面に出るバーチャル・ライン。フットボールは10ヤード進めば次のターンの攻撃権を取得でき、だんだんとボールを相手陣内に進めて行くゲームだが、判別が容易なように、フィールドには5ヤードごとにあらかじめ線が引かれている。しかし、ボールがあちこち交錯すると、はたして今の攻撃で何ヤード進んだかが、画面があちこち切り替わるTV観戦ではたいへんに分かりづらい。
この点を解消したのがバーチャル・ライン。コンピュータ・グラフィックスによって、フィールドに置いたボールから10ヤードの地点に黄色い線がTVの画面上だけに表示される。これはなかなかの優れもので、CGで引かれたバーチャル・ラインの上を選手が横切ると、コンピュータ処理で重なった線をその部分だけ消す。つまり、あたかも毎回フィールドのボールから10ヤード地点に実際に黄色い線が引かれてるようにリアルタイムに画像処理をしてるわけで、2年くらい前にこれを最初に見た時はびっくりしたもんだった。
ところが、SkyPerfecTVの中継では、アメリカの放送どおり、どこにボールがあっても、画面にこのバーチャルラインが表示されるのだが、昨日のNHK衛星放送では、「これは国際放送なので、バーチャル・ラインは画面上に表示されません」とアナウンサーがしゃべっていた。昔はそんな便利なものは映らなかったのだからそれまでなのだが、人間も勝手なもんで、慣れてしまうと無いとずいぶんと試合が見づらいのだよなあ。
う〜ん。なんで国際放送だとバーチャル・ラインは表示されないんだろうか。ひょっとするとあの技術にも著作権かパテントがあって、それを購入しないと使えないのだろうか。何か契約関係で使用に制限があるのかもしれない。ま、ちょっと不思議である。実は、今からSkyPerfecTVのほうでも録画中継があるので、こっちではどうなってるか確認してみよう。 |