本日は平穏な日。Yahoo! JAPANでニュースを見ていると、「低脂肪で食物繊維の多い食品を積極的に摂取する食事療法に大腸がん予防効果がないことが米国立がん研究所の大規模な臨床試験で判明し、19日発表された」とある。
食事療法は動物実験で大腸がん予防効果が確かめられ、臨床でも推奨されてきたのだが、研究者は意外な結果に失望しているらしい。
アメリカ人に大腸ガンが多いのは、脂肪が多く繊維質の少ない食事が原因だと、当たり前のようにあちこちで書いてあるのを何度も見たが、低脂肪で食物繊維の多い食品を積極的に摂取しても、予防効果がないということは、何か他の原因があるのだろうか。それとも幼少期の食物ですでに決まってしまうとか。ま、なんにしても大腸ガンを防ぐために食生活に気をつけてた人にとってはガッカリな結果だろうなあ。
もっともだからといって、高脂肪、低繊維の食事が身体に悪くないのかというと、そんなことはないだろうが。高血圧や心臓病の予防には効果があるのではないだろうか。
ちょっと気になって、アメリカ人の死亡原因の上位は何かと思ってネットで検索すると、ぶちあたったサイトが、
これ。このサイトはデータこそ1997年と古いが、アメリカ人の人種別、性別に死亡原因のトップ10を検索することができて、なかなか興味深い。
これによると、アメリカ人の全人種、全年齢、男女合せての死亡原因のベスト3は、1位心臓病、2位ガン、3位脳こうそくという順番。日本の場合は、確か、1位ガン、2位心臓病、3位脳こうそくだから、最近はあんまり日米の差が無くなってきたような。心臓病がガンより上位なのは、やはりアメリカ人は脂肪や砂糖を摂りすぎで肥満してる人が多いからだよなあ。
アメリカという国は多面性の国だというが、さっきのサイトでは人種別の統計も検索できる。人種別に見ると、白人と黒人では死亡原因に大きな差がある。実に悲惨なのは黒人男性。例えば、25歳から34歳のレンジで統計を取ると、死亡原因は、1位殺人、2位不慮の事故、3位HIVである。
別のサイトで平成5年の日本人の年齢別死亡原因が載ってたので、試みに日米の比較をしてみよう。<ヒマな奴やな。
アメリカのサイトで書いてある死亡率1位の原因は、厳密に言うと、「Homiside & Legal Intervention」となっている。Homisideは殺人だが、「Legal Intervention」ってのは何だろう。直訳すると「法の干渉」ってことなんだが、警官に撃ち殺されたとか、そういうことだろうか。まあ、いずれにせよ、死亡原因で「殺される」ってのが一番多いというのも、思わぬところで見るアメリカの暗部という気がする。
日本でも「自殺」が死亡原因の上位に出てくるのはちょっと意外な気がするが、30代になるとガンの危険のほうが一気に増してくるって感じだ。まあ、低脂肪、高繊維の食事を摂って、大腸ガンを予防しないと。<だからそれは効果ないっちゅうの。
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