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2001/09/24 煩悩よりもっと叩く / WTC惨劇の画像に悪魔の顔が映っている

本日は5時起き。SkyperfecTVで、NFL中継、49ers対ラムズを観戦。しかし、前の試合中継が長引いて、なかなか49ersの中継が始まらない。

ま、確かに前の試合中継を途中で切ったら、そっちのファンが怒る。49ersの試合が始まったら、その前の試合の中継を中断しても怒らないのは、49ersのフランチャイズ、サンフランシスコ・ベイエリアの観客だけである。

出かけなくてはならない時間が来たので、あとはビデオ録画にまかせて、車で出発。湾岸から東関道をゴルフ場まで。連休最後だから朝も混んでるかと思ったが、高速の流れはスイスイ。

昨年はこのコースで「人間の煩悩」あるいは「除夜の鐘」と同じだけ叩いたのだが、今回もドライバー・ショットがまったく安定せず、ボロボロ。結局上がってみると110。何をボーっとしてたのか、途中で他人のボールを打つ、「誤球」までやらかしてしまい、そのペナルティが2打罰ついた。

煩悩よりももっと叩くとは、まったく進歩が無い。もっとも、大して練習もしてないから、進歩無くても当たり前と言えば当たり前なんだが。ははは

3時にホールアウトして、風呂に入って表彰式やってゴルフ場を出たのは4時過ぎ。行きは1時間弱で到着した道のりが、帰りは渋滞に引っかかってほとんど倍近くかかってしまった。日本でゴルフ行くのは一日仕事。これがどうにも嫌なんだなあ。

帰りの湾岸からは、夕焼けに沈む富士山が、スモッグの彼方に濁って見えた。それにしても東京の空気は汚れている。ま、車運転しながらそんな感想持つのは、本末転倒ではあるのだが。


帰宅してメールチェックしてたら、この日記を読まれてる人から、興味深いページのアドレスが届いた。先日のテロ事件で、米国貿易センタビルへ航空機が衝突した瞬間の映像に、悪魔の顔が映っているというのである。教えていただいた映像を載せてるサイトも転載しておこう。ここ

アメリカで個人が解説してるページのようだが、一応、「It looks like it has horns I don't know if this is a hoax or not.」(角みたいなものも見えるようだが、これ(画像)が作り物かどうかは分からない)と書かれている。余談だが、「hoax」というのは、学校の英語ではあんまり聞かないが、超常現象、UFO関係の人騒がせなニセ物を現すのによく使われる単語である。

で、まあ、この悪魔と称する顔であるが、リンクが貼られているCNN.com配下のアドレスにある映像ファイルを見ても、顔に見えないこともない煙が撮影されているのが分かる。もっとも、最初のページに転載されている、画像をシャープにしたと称する画像はあんまり信用しないほうがいい。

火星の人面岩や、キリストの聖骸布のときもそうだったが、コンピュータで画像を操作するということは、ある意味、自分の見たいと思っている画像をそこに見出して行く作業でもあり、信用しすぎるのは危険である。

なんらかの作り物の可能性も排除できないが、これを見て思い出したのは、以前、阿含宗の桐山春雄が、法要で自らが焚いた胡麻壇の炎の中に、ナントカ竜王が具現したとして、著書にありがたがって写真を載せて宣伝してたこと。こういう炎や煙というのは、見ようによっては、どんなようにも見えるものである。

人間が視覚によって外界の形を認識するパターン認識の力というのは、不定形な形を見た時に、むしろ人がそこに見たいものを作り出す場合がある。どっちともとれる図形を見せて、何が見えるか尋ねるロールシャッハテストは、まさにその作用を利用している。

そういう面では、こういう煙に「悪魔の顔が見える」というのは、煙に「悪魔の顔を見たい」人が見てるのだという推定が穏当な気がするのだが。そして、誰かがいったんそこに何らかの「形」を見てしまえば、後に続く人もその形を「追体験」し、再びそこに「見出す」。観光地によくある、人の顔に見える名物の奇岩の成り立ちも同じだ。

悪魔の顔が、昔からの伝承などでいかにもお馴染みの類形に似ているのも、「悪魔の顔を見たい人が見てる」説を裏付ける。もしも、本当に神に匹敵する力を持つ悪魔がこの世にいたらどうだろうか。この現世の全てを邪悪な力で支配する超自然的な力が存在するとしたならば、いくらなんでも、もっとはっきり写真や映像に映るだろう。

そしてその姿は、人間の想像力の範疇を超えて、もっと何か凄まじく異形で、形容できないほど邪悪で、言語を絶するほど恐ろしい姿なのではないかと思う。しかし、あの映像に現れているように見えるのは、我々の文化が作り上げた「邪悪なるもの」の香りがする残滓、何ものとも判別がつかない不定形の影に過ぎない。

まあ、アメリカでどういう層が、この映像を見て、悪魔の姿が映ってると騒いでいるのかは、だいたい想像がつく。「この世のことはすべて聖書に書いてある」、「聖書に書いてあることは、すべてそのまま真実である」と考える、いわゆる「ファンダメンタリスト」系の信者たちなのではないだろうか。

ま、なんでもかんでもファンダメンタリストのせいにしてはいけないが、これに関しては、どうもそんな気がするなあ。

そうそう、ファンダメンタリストに関しては、「核戦争を待望する人びと」や、「今は亡き大いなる地球」に詳しい。