Yahoo!のニュースで、「農水省は22日、狂牛病の感染源とされる肉骨粉類を食べていた全国の5129頭の牛を、国が買い上げた後、焼却することを決めた。」と流れている。 ビックリしたのは、すでに、日本で肉骨粉を食べていた牛が、5000頭もいたと判明していた事実。そんなニュースがすでに流れてたっけ。知らなかった。 もうひとつおまけにビックリなのは、これら肉骨粉を食べていたと確定していた牛に対して、今の今まで、何の処分も決定されてなかったこと。消費者の不安を解消するのが狙いと書いてあったが、農水省が今まで何もしてなかった事が明らかになって、かえって不安がつのる。 今までのところ、狂牛病に対する政府、お役所の対応を見ていると、昔のイギリス政府の対応と、大変に似ているのである。事実を隠して、大丈夫だと言い張り、対応が後手後手に回り、狂牛病が結果として蔓延してしまったオソマツな対応にである。 イギリスでの狂牛病発生が、ヨーロッパの中でも群を抜いて多かったのは、そもそも狂牛病がイギリス起源であることもあるだろうが、やはり政府の対応がマズかったせいでもある。 EUの他の国では、狂牛病の蔓延がごく初期の段階で、疫病が発生した群れすべてを焼却処分にした。しかし、イギリスでは、とてつもない補償金額を恐れて、英国政府がためらっているうちに、あれよあれよと言う間に狂牛病の牛が増えてしまったのであった。 まだ証明されてはいないが、肉骨粉の使用をやめても何年も発症が続いたことから考えると、おそらく母子感染があるに違いない。だとすると、感染の可能性のある牛の血統を根絶やしにしなければ再発は防げないのだが、日本の農水省にそこまでやるだけの度胸があるだろうか。農水省のお役人の、失敗を隠す体質からすると怪しいもんだという気がするなあ。 |