|
大成火災海上保険が、東京地裁に更生特例法の適用を申請したというニュース。 米同時多発テロ事件関連の保険金支払額が７４４億円に膨らみ、３９８億円の債務超過に転落したのだという。しかし、再保険とはいえ、一発事故があると会社が倒れるほどの保険金支払を行う契約をしてたとは、いったいどんなボンクラがリスクの管理をしてたのだろうか。 事故がなければ儲かるが、いったん事故があると会社が潰れる。そんな契約はビジネスではない。バクチである。まともな事業会社が行う契約とは思えないが。火災海上保険というのは、リスク算定、リスク分散のプロだと思ってたが、信じられないほどオソマツな話だ。何か隠された事情でもあったのだろうか。 他の保険会社も、あわてて自社の損害を公表しているが、東京海上が８０億円、三井住友海上が２８億円、日本興亜が１２億円と、大成火災海上の損失が飛びぬけて大きい。やはり何か、会社自体におかしなところがあったのかもしれない。 ま、それにしても、その再保険契約にタッチしてない同社の社員にとっては、破綻とは寝耳に水で、お気の毒な話ではある。 あとは個人的な心配であるが、どこかで「大成火災海上」の名前が入った書類を見た記憶があるのである。う〜む。ひょっとして、私自身も何か契約してたかな。ははは。 |