Yahoo!のニュース見てると、今年も
America's most safest cities(アメリカでもっとも安全な都市) の発表があった。各都市の犯罪発生率によるランキングだが、逆にすると、「アメリカでもっとも危険な都市」のランキングにもなるわけである。 私が西海岸で最初に住んだ、カリフォルニア州、Sunnyvaleは、この「安全な都市」ランキングの上位常連なわけであるが、2000年度でも全米7位と健闘。10位内にカリフォルニアの都市が3つもランクインしている。 逆に「もっとも危険な都市」ランキングは、デトロイト、アトランタ、セントルイス、バルティモアと東海岸、中西部の大都市がズラリと並ぶ。ここで不思議なのは、シカゴはいったいどうなのかという事である。 実は、このランキングには、昔からシカゴを含むイリノイ州の都市が入っていない。このランキングに使う犯罪統計は、FBIの分類に従っているのだが、レイプ犯罪について、イリノイ州では、"sexual assault"という範疇でカウントしている。FBIの分類では、「レイプ」は女性のレイプ犯罪だけを含むのだが、イリノイの分類には、male rape, sodomyなどの犯罪を含むために、FBIのクライテリアに合わないから使えないのだそうだ。 アメリカにいた時に新聞で読んだ記憶では、昔はイリノイ州は"sexual assault"の数値も発表しておらず、シカゴが「犯罪都市」上位にランクインするのを嫌って、犯罪統計をワザと隠しているとウワサされたもんだったが、今でもそうなんだろうか。 もっとも、私が住んでたArlington Heightsあたりのシカゴ北西の郊外住宅地は、いたって平穏な場所だった。冬場はなにしろ、外をウロウロしてると死ぬほど寒いから、あんまり野外の犯罪が無いし。ははは。しかし、あの辺は、行政区分で言うと、"city"ではなくて"village"が多かったから、犯罪統計が出てもランキングには出てこないのかもしれない。 |