もうすでに旧聞に属する話題だが、アカデミー賞では、主演男優、主演女優ともにアフリカン・アメリカンが独占。男性では、昔、シドニー・ポワティエが受賞してるが、女性の主演女優賞は初めてらしい。 アメリカ国内のアフリカン・アメリカンは、そもそもアメリカで最大勢力のマイノリティ(なんか妙な表現だな)だが、人口に占める比率は、2割も無いと思ったな。 正確にはどれくらいだったかということで、アメリカで2000年に行われた人口調査、CENSUS 2000の ページを確認。 この調査では、人種とは別に、Hispanicかどうかをカウントしているので、ちょっと分かりづらい。しかし、「ヒスパニックである」と答えた人を更に人種別に分けるという質問があるので、最終的にはヒスパニックをひとつの人種としてカウントして統計が取れる。ヒスパニックを分解した後の、人種別人口と比率がこの表だ。
2億8千万人のアメリカ人のうち、いわゆる白人は1億9千万人。しかし、驚いたのは、すでにヒスパニック人口が、アフリカン・アメリカンを超えていること。すでにマイノリティ最大派閥は、ヒスパニック系なのであった。そういえば、ロスの刑務所でも、すでにヒスパニック系が一番多くて、アフリカン・アメリカンは肩身が狭いらしい。 アメリカで見てた番組で、ヒスパニックのスタンダップ・コメディアンが、ハリウッドの人種差別を揶揄して、「スターウォーズ」には、ロボットやウーキーが出てるのに、なんでメキシカンが出てないんだ、と言ってたが、人口比率でアカデミーが取れるなら、今度はヒスパニックの番ということになるかな。 「地球が100人の村だったら」によると、この100人の村には、「57人のアジア人、21人のヨーロッパ人、14人の南北アメリカ人、8人のアフリカ人がいます。52人が女性です。48人が男性です。70人が有色人種で、30人が白人です」ということらしい。 もしも、アメリカが100人の村だったら、「白人が69人、ヒスパニックが13人、アフリカン・アメリカンが12人、アジア人が3人、残りの3人は、他の色んな人種」ということになる。やっぱり、アメリカは白人天国だなあ。 アジア人が3人とのことであるが、多いのは、中国系240万人、フィリピン系190万人、インド系170万人、ベトナム系110万人、韓国系110万人というところで、日系は80万人だって。まあ、日本人はやっぱり少ないなあ。 |