春は人事異動の季節。中国蘇州の現地法人に赴任する隣の部の部長が、夕方から挨拶周り。人事部で貰ったというマスクの袋を持っている。そう、中国発の謎の肺炎対策。中国本土では、すでにマスクが払底して手に入らないのだとか。 肺炎は、正式には、「重症急性呼吸器症候群(SARS)」と称するらしい。2月、3月の2ヶ月間に中国(広東省)、香港、ベトナム、カナダ、シンガポールで約1,500人が感染、約50人が死亡したという。 香港のメトロポールホテルから感染が始まったとのことだが、そもそもは同ホテルに宿泊した広東省の男性が感染源らしい。華南地方も高温多湿だし、奥地にはまだ豚や鳥と人間が同居したり不衛生な村もあるから、ウイルスの温床になってるんだろうなあ。<無茶苦茶言ってます。 そういえば、今月半ばには、香港の現地法人から、仕事でO君が出張してくるとメールがあった。香港では、感染者が出て閉鎖となった会社もあるらしい。ウイルスが飛び火してる国を見ると、華僑の多いところばかり。日本・香港の往来も少なくはないから、日本でも「蛇頭」が跋扈する歌舞伎町あたりに上陸するのではないだろうか。すでに潜伏期に入ってるかも。怖いな。 ヘンな咳してる人には近づかないのが一番だが、最近は花粉症でマスクの人だらけだから、誰が咳してるのか分からない。変種のインフルエンザの流行だと思っていた風邪が、実は盗まれた細菌兵器のせいで、対処法がないまま全世界の人間を滅亡に追い込んで行く、というのは、小松左京「復活の日」のストーリー。映画の「12 MONKEYS」も同様の話だった。 現実の「SARS」も、今のところ確固たる治療法は無いとのこと。う〜む。なんだか怖い話だ。 |