6月3日の日記で、厚生労働省が、メカジキやキンメダイに含まれる水銀が胎児に悪影響を及ぼす可能性があるとして、妊婦は食べるのを週2回以下にするよう、注意喚起する方針を決めたニュースについて触れた。 厚生労働省のページに原文が掲載されている。サメやマッコウクジラ、バンドウイルカなど、ほとんど一般家庭で食べないようなものまで掲載されているのは、数字だけでピックアップした杓子定規なお役人仕事だと思ったら、 こんなニュースもある。 インドマグロやクロマグロの水銀含有量は、それぞれ1.08ppm、0.81ppmと注意喚起したメカジキよりも高い。これはマグロを指定したら市場がパニックになるため、なんらかの政治的配慮(?)が働いてマグロが外されたのではないかということを示唆しているのだが。 食物連鎖の上位にあって長生きする種に重金属が蓄積しやすいとは容易に考えつくことで、回遊してイカやサバやアジを食べて何百キロにもなるマグロには、やはり水銀が蓄積して当然といえば当然かもしれない。クジラやイルカに水銀が蓄積してるのは、海棲哺乳類のほうが魚類より寿命が長いからだろう。 私の場合、寿司屋巡りで人よりはたくさんマグロを食べてると思うので、ちょっと気になるな。もっとも、この勧告も妊婦への注意が主体であるから、まあ普通は大丈夫だと思うのだが。多少影響あっても、美味いものは美味い。そういうことですな。ははは。 しかし、キンメダイは値段が暴落して漁師は大変らしい。当の厚生労働省のページには、「本日の注意事項が魚介類等の摂食の減少につながらないように正確に理解されることを期待したい」と他人事のようなことが書いてある。こういう責任取らないケロっとしたところがいかにもお役人であるが、発表にあたってはもうちょっと考えたほうがよかったような気がするな。 |