今朝は割と早目に起床。「怒涛の2003年末総力スペシャル・ニュースなニッポン」などという年末特番を見るともなく。「続発する外国人犯罪、中国人留学生の苦悩」という特集では、中国人留学生の犯罪について扱う。今や、外国人留学生の3人に2人は中国人。中国から大挙して日本語学校に留学して、そのまま登校せず、風俗やら飲食店で出稼ぎする者が大勢いる。不法滞在のボス格留学生が新しい中国人留学生を犯罪に引きこんで行く構図。 居酒屋の店員は、ほとんど中国人留学生というのは以前からの定番であったが、最近、全員中国人のラーメン屋や小さな中華料理屋が都内では急増している気がする。土日の銀座を歩くと、ここはいったいどこの国かというくらい中国語の会話があちこちから。至るところで聞こえる中国語による携帯電話の声高な会話。 以前なにかの雑誌で読んだが、そもそも外国人留学生が急増したのは、日本への外国人留学生を増やそうという政策でビザの発給を甘くしたからだとか。「日本は外国人留学生を増やすべきか」という政策について、国の課題として真剣に議論された記憶がないのだが、外務省のお役人だけで勝手に決めたのだろうか。だとしたら、なんだかおかしな話である。(追記:この部分について高岡眉さんからメールで教えて頂いたのだが、そもそもは中曽根首相が提唱した外国人留学生10万人計画なるものが始まりらしい。官僚が決めたわけではないようだ。官僚はおそらく、計画を実現するために是非を問わずセッセと留学ビザの規制をゆるめたのですな。なるほど) 中国のほうでも反日感情が高まって、日本人留学生排斥の運動などがあるらしい。しかし、日本への留学にしても、中国人に保証された基本的な人権でもなんでもない。福岡の一家惨殺のように犯罪を繰り返す留学生が多いのなら、中国への学生ビザの発給条件をもっと厳格にすることも検討してはどうか。 しかし、不思議に思うのはアメリカとの事情の違い。中国からは、アメリカにも日本以上に大量に留学生が渡っているはずであるが、中国人留学生の犯罪が問題などというニュースは聞かない。アメリカは多民族犯罪多発国家であって、麻薬にしても殺人にしても凄いのがゴロゴロしている。中国人留学生の犯罪程度はアマチュアでタカがしれており目立たないということなのだろうか。それとも中国人移民社会がすでに確立しているから、その中で問題はすべて解決されているとか。日本に来ている中国人留学生の中に、質が低いのが特に大勢混じっているというのが実は一番ありそうなことであるが。 |