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2004/05/15 次に血祭りに上げる獲物 

帰宅してニュース見ると、筑紫哲也、小宮悦子、安藤優子、田原総一朗などTVキャスターに年金未納発覚。やはりハゲタカのようなメディアは、次に血祭りに上げる獲物を追ってる訳であった。田原総一朗はサンデープロジェクトで出演した菅直人に、「「バカな言い訳」「そんなことはわかってるの!」「明日辞めなさい!」とボロカス言ってた訳であるが、自分は司会を降板しないのか。菅直人より更にカッコ悪いな。明日の番組で「バカな言い訳」をするそうである。

しかし、考えてみるとキャスターも他にたくさんいる。鳥越俊太郎、みのもんた、古舘伊知郎、テリー伊藤、島田紳介、桂文珍、小倉智明、愛川欣也などなど。みんな本当に払ってるのかね。今までの経緯を見ていると、会社勤めを辞めて、厚生年金から離脱する時が危ない。会社員からフリーになったアナウンサー、ジャーナリストは未納期間がある可能性大。タレントなどは、会社設立していれば別だが、江角マキ子同様、ほとんど払ってないのでは。吉本の芸人は厚生年金加入の社員なのかあるいは個人事業主か、なかなか興味深い。

ま、私はサラリーマンだから給料天引きでしかたなく払ってるだけ。未納しようにもそんな自由はないんだなあ。

もっとも、未納者の魔女狩りは、年金問題の本筋ではない。しかし年金法案、説明聞いても分からんねえ。将来予測をする数理計算だから、名目賃金の上昇率やら生命表による年齢別の人口の推移やら、あまりにも未確定の与件が多すぎる。はっきりしてるのは負担は増えて受給は減るという漠然とした方向だけ。

メディアは、支給額が現役世代給付の50%を割ると騒いでいるが、支給実額は増えている。賃金上昇率との関係もある。幾らもらえると言っても、寿命によって支給金額は千差万別だし、果たして現役世代平均賃金の50%で十分なのか足りないのかも一概に論じることはできない。年金を管轄する官僚は、破綻が明かにならない数字を作るため、出生率やら加入率やらは都合のよいように選定しているに違いない。民間企業の退職給付会計でも、予定運用利回りや割引率、昇給率を見直したらいくらでも債務額は増減する。まして国民全体の計算であれば基礎率を恣意的に決定する影響は大きい。ま、はっきり言ってまったくの謎だよなあ。