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2003/11/18 アルカイダが日本にテロ攻撃。

「日本がイラクに自衛隊を派遣すれば、東京中心に攻撃を加える」 アルカイダと称する組織から、サウジアラビアの週刊誌にそんな警告メールがあったというニュース。

日経平均株価の続落も、このテロ情報が影響しているだろう。それにしても不気味な話。メールの真偽は定かではないが、本物であってもおかしくはない。(それが正しいかどうかは別として)「アラブの大義」側からすると、アメリカの言うことにはなんでも唯々諾々として従う「ポチ外交」の日本は、アメリカ同様、不倶戴天の敵ということになろう。

イラク攻撃に対して最後まで反対したフランスに対し、愛国的アメリカ人達の敵意が一時は燃え盛っていたが、その後の報道はあんまり見かけない。最近はどうなっているのか。今にして考えれば、フランスやドイツの取った態度のほうが正しかったと考える人がアメリカでも増えているのでは。フランスやドイツはアメリカと対等に物が言える。しかし日本はアメリカの子分であって対等な口はきけない。ま、なんとも情けない話だ。

日本の将来に何よりも重要なのは対米関係であることは認めよう。「なんでも反対」の菅直人に政権を渡すのも愚かな選択だ。しかし、それでもなお、自民党の取るこの対米従属にしか見えない無条件のイラク派兵策は、同盟国というより属国、子分の取る態度であり、誇りある正しい選択だとは思えない。

「アメリカよ、君が始めた勝手な戦争だ。尻拭いは自分でしなさい。しかし、そうは言っても困ってるだろう。しょうがないからイラク復興のためにある程度の金だけは出そう。しかし1度切りだぞ」 こう言う、金持ちの叔父さん風の諭しをアメリカにして当然なのだ。日本のほうが千何百年も古い国なのだから。はは。ま、しかし、こういうエラそうな態度を取ると、アメリカの逆鱗に触れて、大変な報復に会い、日本国は滅亡するであろうか。そんなことはちっとも思わないがなあ。

世界には、アメリカの事は嫌いでも、日本には決して悪感情を抱いていない国がたくさんある。しかし、我々はそういう国からさえバカにされる道を着々と歩んでいる気がする。実に残念だ。

もっとも、アルカイダが実際に日本でテロを起こす力があるかどうかは疑わしい。もともと日本は外国人には旅行しやすい国ではない。アラブ系はどこに行っても目立つだろう。日本の税関や入国管理官や空港のセキュリティ・チェック担当は、少なくともアメリカよりも真面目で優秀だ。街でもまず英語は通じないし、外国人にとってはレンタカーを使った移動すら容易ではなかろう。拳銃を入手するのも困難な国で、果たして外国から来た連中が日本で大規模なテロを実行することができるだろうか。ボーイング767が東京都庁に突っ込んでゆくような悪夢が実現するような事はありえないと思うのだが。ま、しかし、オウム真理教を思い起こせば、無差別テロの実行可能性をアンダーエスティメイトしてはいけないのだが。