帰り道で週刊文春を購入。ひところは、「クレーマー」という言葉が流行語大賞を取るのではないかとさえ思った「東芝サポート問題」だが、本日発売の週刊文春は、巻頭の特集でこの問題を取り上げ、「東芝に謝罪させた男は、なうての苦情屋(クレーマー)だった」との見だしを上げている。
私自身は、過去の日記に書いたように、週刊朝日の記事を読んで、この会社員A氏が、東芝の社長宛にVTRデッキを送りつけた事、そして、その事実について、自分のページではまったく触れていないことから、どうも変わった人間で、信用できないという気持ちは持ってたが、この記事を読んで、やっぱりそうだったかと納得。 東芝関係でも、今までに表に現れていなかった事実がいくつか出てきているが、やはりびっくりするのは、この会社員A氏が、この事件以前に、ネットでの個人売買で、とある人物から中古PCを購入した際の行き違いでトラブルになった時の行動だ。
たまたま相手が富士通の関係会社の人間だったことから、このA氏は、個人売買とはまったく無関係の富士通の社長宛に、相手から買ったその中古PCを送りつけているのだという。富士通広報室からの回答もあるので、これは事実だろう。やはりどうにも常軌を逸している。
事件後に、大手電気メーカーの広報担当が集まった席でも、誰もがこの有名なA氏の名前を知ってたということも、常習的なクレーマーだということを裏付ける。
文春が入手した、福岡のベスト電器から入手したA氏の購入記録というのも驚きで、2年間で、ベスト電器からA氏が購入した総額は384万円。よくそんなに買う物があるなという感じだが、さらに驚くのは、そのうち6割以上の235万円が返品されているのだという。
いくら金払えば客だといっても、購入したものの6割を返品するなんてのは、ちょっと異常で、ここまでやる奴はもう客じゃないという気がする。 もっとも、悪質なクレーマーだとはいえ、人間としての尊厳まで否定されていいわけはないので、やはりあの渉外管理室のオッサンの対応はやりすぎだったわけであるが、「あんたなんか客じゃないの。クレーマーっちゅうの、クレーマー」という言葉は、今、聞きなおしてみると、なんとなく真実味を持って響いてくるから不思議だなあ。 |