さんざん叩かれてますなあ、西村政務次官。あっ、もう元政務次官か。昨夜、だいたいの事はTVで知ったが、遅れ馳せながら、本日、ネットで週刊誌での発言内容を読む。それにしても、京大出て弁護士資格持ってるとは思えない、とんでもなくガサツな知性の持ち主だ。
しかし、日本のバカ政治家の、こういう放談や暴言があると、中国大使がすぐに抗議するのも、何度も見飽きた光景でちょっとウンザリだ。こんな政務次官が放談したからって、日本が本当に核武装を検討するかい、と言いたいが、そんなことは中国人も百も承知だ。あれは日本に貸しを作る為にやってるにすぎない。中国人ってのは、すぐれて政治的な民族である。
ま、昔、こういう国に勝てると思って侵略戦争をしたのも、千年早いって感じで今となっては信じられないが、昨今では、なんと金儲けしようと日本の企業が我も我もとワラワラ中国に進出して、案の定ちっとも儲かってないのである。赤子の手をひねるように、金だけはむしりとられて行くんだなあ。
ま、中国と商売するなら、積年の罪滅ぼしに、会社が傾いても金を捨てる気でやるべきだ。ヤオハンは中国への過大投資が原因で倒産したのだが、根性あるなら見習うべきだと言いたい。
あれっ、ちょっと話が脱線したけど、こういうバカ助が政治家にいる(特に防衛畑には)、ってのにはちっとも驚かないが、少々うんざりなのは、この西村のオッサンが大阪選出の代議士だってこと。
大阪の市井のオッサン、オバハンの、「オモロかったらええやんか」、「きれいごとしか言わん秀才より、ホンネで話す奴のほうが信用できる」とまあ、だいたいこういう発想は、一種のカウンターバランスとしてはうまく機能する場合もあると思う。
しかし、「セクハラ大王」横山ノックを府知事に選び、更にはこういう輩まで国会に送りこんでしまったということになると、やはりちょっとやりすぎたという気もするんだなあ。
ジョンベネ・ラムジー殺人事件だが、コロラドの大陪審が犯人不明のまま訴追を断念して、事実上の迷宮入りが決定したのは既報の通り。大陪審での証拠のやりとりは公開されていないが、初めから内部犯行だと喜びすぎて、ボルダーの田舎警察がロクな捜査をしていないのが最後まで響いた。
両親が犯人に決まっているとする上層部と対立して辞職した刑事が、最後に大陪審に登場し、家の中から正体不明の足跡や掌紋が発見されたこと、ジョンベネの下着や爪についた組織からのDNAが、家族の誰とも一致しなかったことを証言したのが、大陪審の決定に大きな影響を与えたようだ。
実際の真相はもはや闇の中で、もしも外部からの侵入者が犯人だとするならば、謎の真犯人が別の犯罪で逮捕され、終身刑か何か食らった後で、真相を語り始めるような椿事でもなければ事件はこのまま迷宮入りである。
しかし、まあ、この事件では、ジョンベネの腹違いの兄が犯人だとか、遺体にはずっと続いた性的虐待の跡があった(これは後に検死医によって公式に否定されている)とか、母親が犯人で逮捕間近だとか、あれこれ好き放題書きまくったアメリカの三流メディア、タブロイド紙の報道は実にひどかった。ま、それをマに受けてそのまま報じる日本のスポーツ紙やワイドショーもひどかったが。事件が猟奇的だったせいもあるが、ひょっとすると、O・J・シンプソン事件の時よりヨタ情報が多かったんではないだろうか。
Yahoo!のニュースを読んでると、昨日、ジョージアにあるこのジョンベネの墓にペンキでこういう落書きがされたと報じられている。
「No Justice in the U.S.A.」(アメリカに正義などない)
アメリカで本当に正義が行われていないのか、軽々しく結論を出すことはできないが、故人の墓にこういう狼藉を働く大馬鹿野郎(おそらくタブロイド紙の読みすぎだな)も含めて、病んだアメリカの一面を、色々な意味で見せつけた事件だったことには違いない。
それにしても、一番気の毒なのは、わずか6歳にして殺され、死んだ後に墓にまで落書きされる、幼い被害者のジョンベネ・ラムジーである。美しい町で起こった、凄惨でやりきれない殺人。 |