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2000/03/20 「マトリックス」にどーでもいいイチャモン

昨日は連日の飲み過ぎで痛んだ身体を休めるために部屋でのんびり。昼食を取りに外出したついでに駅前デパートに寄ると、「マトリックス」のDVDが発売されてたので衝動買い。

劇場公開時は未見だったので、今回初めて見たわけだが、特殊撮影は確かになかなか凄い。しかし、映画公開時に、TVの宣伝やタイアップCMで飽きるほど流れてる場面も多いから、衝撃度は低いなあ。確かに一見の価値はあるのだけど。

しっかりした原作があるわけでもなし、あんまり細かい設定に難癖つけるような映画ではない。気楽に見る分には十分楽しめる映画だが、やはりどうも色々と細かいところが気になる。人間を、あんな風に大規模にタンクで培養して、何の得があるんだろうか。核エネルギーと一緒になんちゃらとか言ってたが、賢いコンピュータが支配する世界にしては大変なエネルギーの無駄使いだ。

あとは、頭の後ろのジャックにプラグつけてバーチャルな世界にログインするのはいいとして、なんで電話からしか戻ってこれないのか。音響カプラ使ってるわけでもあるまいしなあ。別にバーチャルな世界で公衆電話探して走りまわらなくとも、現実世界のほうでプツっと接続を切断すればいいだけのような話に思えるけど。

バーチャルな世界のほうで身体に損傷を受けると、現実のほうでも死んでしまうってのも考えてみるとおかしな話である。

黒メガネで主人公達を追い詰めるエージェントってのも、別にコンピュータが支配する擬似世界の話なんだから、なにも人間と同じ姿で同じ土俵に上がらずとも、プログラムの中でデータを消去したらそれで一件落着である。

ま、こういうどーでもいい疑問には、実は究極の回答ってのがあって、それは、「そんな細かいことをゴチャゴチャ気にしてたら映画にならんだろ〜!」って奴である。まあ、そういわれたら話はオシマイであって、納得するしかない。いや、ホントは納得できないけど。

そういう面では、この映画もモチーフのあれこれを借りてきてると思われる、ウィリアム・ギブソンの小説、「ニューロマンサー」ってのは、なかなか細部にわたって、妙なリアリティがあったなあ。プロットそのものは大したことなかったが、ディテイルで読ませたSFであったと、思い出して妙な感心。

もっとも、「マトリックス」でも、ちゃんと説明した部分を私が見逃した可能性もあるが、この手の映画は、あんまり2回見返してチェックする気がしない。そのへんが困ったところだ。<2度見なおす気がしなかったらDVDなんて買う必要ないっちゅーの。