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2000/04/29 「ブレア・ウイッチ・プロジェクト」再見 / 沖縄サミットの影響

連休初日。3月の頭から、先週まで、なんだかかんだで休日出勤してたが、今週は正真証明の休日出勤無しである。昼前までのんびりと寝倒す。

近くで博多ラーメン全部入りを食してから、部屋でのんびり。昨日買った、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のDVDを見る。さすがに昨日の夜は見る気がしなかった。いや、別に決して怖くてトイレに行けなくなるとか、そういう軟弱な理由ではない。断じてそういう理由ではないのだが、寝る直前にホラーを見ると夢見が悪い。ま、同じようなもんか。

このDVDが欲しかったのは、映画撮影でニューイングランドの森に分け入って行方不明になった学生の行方を追うという、ドキュメンタリー風のプロモーション番組(そもそも映画自体が作り物なんだから、メタ・ドキュメンタリーというべきだが)がオマケとして付いてるから。知らずに見たら、ディスカバリー・チャンネルの番組かなと思ってしまうくらい、なかなかよくできている。

もっとも、この映画は勝負をかけた一発のアイデアだけが当たって大ヒットしたが、ホラーとして見た場合、歴史に残るような名作ではない。DVDに収録されたインタビューで、監督本人もそう述べている。

「just keep in mind  this is a very small film and just keep in and open mind when you go to the theater " Don't expect to change you life"」

(見る人に注意してもらいたいのは、これは取るにたりない小さな作品であって、映画館に行く時にも、これが人生を変えるような作品だと思わないでほしいということだ)

それにしても、モンスターと呼ばれるほどの興行収入を上げたアメリカでの成功を背にして来日した監督の言葉がこれである。ちょっとしたアイデアがあれば2万ドルでこういう作品が作れるという事実を、ロクでもない作品しか作らない日本映画の監督達には、もっと真剣に考えてほしいような気がする。

2時過ぎからブラブラと散歩に出て上野まで歩く。ヒマつぶしに、西洋美術館にて「ピカソ〜子供の世界」展を見る。ピカソの中でも子供を題材にした絵ばかり集めた展示だが、あれこれ見ると、やはりピカソってのも訳わからん。

親父から画家になるべく鍛えられて、子供の頃から精緻なデッサン力を持った正統派の絵を描きつづけていたピカソは、ある時期から「例の」、絵の具象をすべて解体してから再構成したような独特な絵を描くようになる。しかし、同時に昔からのタッチの絵も描きつづけているのである。余談だが、なんの絵だったか、吉田戦車の登場人物を彷彿とさせるのがあったので思わず笑う。もっとも、ピカソの中に吉田戦車を見出すことはできても、吉田戦車にピカソを見出すことはできない。ま、当たり前か。

帰宅途中で、ブラっと「浅草寿司清」に入って一杯。親父の言うことには、今年は三社祭も隅田川花火もサンバ・カーニバルも開催日が例年に比べて遅くなる。なんでかというと、沖縄サミットで警官が一気に出払うため、警備の都合がつかないからだという。

ホントかどうか知らないが、警官が大挙して出張した後は、夏休みの都合もあってそういうこともあるのかねえ。沖縄サミットが東京の夏の行事にまで影響を及ぼすとは、なかなか凄い話である。

ツマミで頼んだカツオの刺身は、まださほど脂が乗ってないが、それなりに爽やかで実に結構。煮ハマグリもサヨリの刺身も美味なり。冷やした純米吟醸酒飲んで、ホロ酔い気分にてフラフラと帰宅。やはり飲みすぎはよくない。散歩の途中でちょっと飲んでホロ酔いで帰る。これくらいがちょうどいいよなあ。いつもそうできないからこそ、そう思うんだけど。なにも予定のない休みってのもなかなか気分いいもんだ。