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2001/07/08 「ハムナプトラ2」

昨日の夜は、「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」を観に行った。「A.I」を先に観てから「ハムナプトラ2」ってのは、公開順と逆だが、まあ、そういうものなのである。ははは。

そもそも「ハムナプトラ」は、アメリカで60年代に大ヒットした「The Mummy」のリメイクだが、アメリカ人ってのは、やたらエジプトやミイラが好きだ。ヒットした企画のリメイクだから、ILMに頼む特撮に金かけて、ちょっとインディ・ジョーンズ風味を入れればモトは取れるだろうという安易な見込みで、監督もキャストも安い2線級を使ったら、前作が予想外の大ヒット。

第2作も、「The Mummy Returns」と銘打って、前作と同じ監督、キャストを踏襲。しかし、群集戦闘シーンや膨大な数のCGによる特撮を見ると、前作より遥かに金がかかっていることが分かる。スペクタクルも事件も謎もアクションも特撮も、すべてにおいて前作の倍以上を詰めこんだ印象があるが、かえって話のスジはゴチャゴチャしてしまった。

もっとも、この手の映画は、ストーリーがどうの、伏線がどうの、監督の演出がどうのとあげつらうような作品ではない。豪華なジェットコースターのようなアメリカンB級エンターテインメント。主人公はどんな危機に陥っても決して死なないし、謎は必ずあっけなく解ける、最後は必ずハッピーエンドということになってるのだが、そういうお約束があってこそ気楽に楽しめる映画だ。

前作では、人食いビートルと一緒に石棺に入れられ、生きながら埋葬されるという血も凍る刑「ホムダイ」が印象に残ってるが、今回もCGでこのビートルがウジャウジャ登場。全般に特撮シーンにはたいへん感心した。インダストリアル・ライト・アンド・マジック社というのもエライもんだ。

関係ないが、イムホテプ役のスキンヘッド、アーノルド、ヴォスルーは、高校・大学と同級だったウエキ君によく似ていた。そういえば、ウエキ君は、日本史の教師に、「弓削の道鏡」というアダ名をつけられていたから、ま、悪僧にありがちな顔は、古今東西みんな同じなんだよなあ。ははは。

映画の最初に登場する、サソリの呪いを帯びた古代エジプトの戦士に、どこか見覚えがある。何の映画で見たのかと考えていたら、最後のキャスト・ロールで判明。ワールドレスリングフェデレーション(WWF)のスーパースター・レスラー、「The Rock」であった。