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2001/08/26 ガラモン系2作

新橋キムラヤで、「ウルトラQ Vol.4」購入。帰宅してから早速鑑賞。このVol.4は、ガラモンが初登場する「ガラダマ」、ペギラが東京にやってくる「東京氷河期」、「カネゴンの繭」、「ガラモンの逆襲」と、実に見ごたえのある名作揃いである。

ガラモンの造形は、魚のカサゴにヒントを得たらしいが、今にして見ると、よくあんなのを考えついたと思うほど、実に異様で妙なリアルさがある。ウルトラQに出てくる怪物の中でも出色のデキ。体の動きや特殊音も、遊星人の地球侵略ロボットという想定を見事に表しており、素晴らしい。

「ガラモンの逆襲」に出てくる宇宙人役も、実に中性的な不気味さをよく演じており、このガラモン系2作は、ウルトラQの中でも特に傑作といえるだろう。金城哲夫の脚本も、現代文明批判や、未知なるものへの畏敬と恐怖を描かせると絶品で、実にSF的であった。

昭和40年代初期のTV作品だが、昔の東京の風景や風物が映し込まれているのも実に興味深い。あとは田舎の風景が実に昔の田舎である。

キャストについて言うと、江戸川由利子役の桜井浩子は、チャキチャキの江戸っ子出身の女性記者を実に若々しく魅力的に演じている。戸川一平役の西条康彦は、いかにも、集団就職で都に出てきた田舎者といった風。主役の万条目の後ろを、いつもくっついて歩く子分肌(?)の3枚目を好演。

しかし、昔の日本映画を見ると、こういう田舎出、子分肌の3枚目というキャラは、実にあちこちに登場してたのだが、最近はさっぱり見ないね。やはり高度成長が続くとともに、日本全国が均質化して、実社会からも姿を消していった典型的な人物像といえるかもしれない。