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2001/11/24 「ウルトラQ 7」

帰路にキムラヤで、「スターウォーズ エピソード1」、「ウルトラQ」の「6」と「7」のDVDを購入。その後、銀座「くまざわ書店」で、「白亜紀に夜が来る」(ジェームス・ローレンス・パウエル/青土社)、「木島日記 乞丐相」(大塚英志/角川書店)、「新しい生物学の教科書」(池田清彦/新潮社)購入。

帰宅してから、「ウルトラQ 7」を見る。そもそもこのTVシリーズは、円谷プロの怪獣物特撮と、アメリカTVシリーズの「ミステリーゾーン」に影響を受けた、超自然物「アンバランス」という2つの企画が合体してシリーズになったもの。

この「7」に納められているのは、「悪魔っ子」、「燃えろ栄光」、「206便消滅す」、「あけてくれ」の4編で、どちらかというと、シュールで不条理、不可思議な物語を集めた、「アンバランス」企画から引き継いだ作品群。

冒頭で、「これからの30分、あなたの体はこの世界を離れ、アンバランスゾーンに入ってゆくのです」という石坂浩二のナレーションは、明かにロッド・サーリングの「ミステリーゾーン」からの借り物である。しかし、なんでもアメリカのマネをしてれば商売になった黎明期の日本のTV業界の事情が推察できて面白い。まあ、なんでもアメリカのマネというのは、今のギョーカイでも同じであるのだが。

最後の作品、「あけてくれ」は、完成したものの、怪獣特撮が人気を集め出していた当時の「ウルトラQ」にとっては、あまりにも厭世的で暗い作品としてボツになり、放映されなかったもの。不思議なSF作家が案内する異次元列車に紛れこんだ男は、かろうじて現実世界に戻ってくるのだが、家庭でも職場でも虐げられ、この現実にはどこにも行き場所が無いことに気づき、今度はどこを走っているか分からない異次元列車に向かって、「連れてってくれ」と叫ぶ。実に暗いラストであるが、なかなかよくできている。

ということで、本日はこれからのんびり読書三昧。気が向いたら映画にでも行くかな。