「ハリー・ポッター」を最終回の上映で見る。原作は読んだことないが、映画だけで考えても、2時間半を飽きさせない出来で、なかなかよく出来ている。ストーリーそのものは、悪く言えば子供ダマシであるが、原作が世界中でベストセラーになったことで証明されたように、世の中には、子供も大人も楽しめるような上質なファンタジーに対する需要はいつだって存在するのだ。うまくシリーズになれば、一種の「スターウォーズ」のように人気が続いて行くかもしれない。 イギリスのお話ということで、俳優陣もすべてイギリス出身なのだそうだ。mailが「マイル」と聞こえたり、can'tが「カーント」に聞こえるところなどは、やはりイギリスの発音だなあという気が。しかし、BBC放送をスカパーで見るよりも発音が聞き取りやすいのは、ハリウッド製作だけあって、ちょっとは手加減してるのだろうか。 いや、イギリス人が手加減なんぞしないかもなあ。余談だが、昨日書いた「イギリス職人ばなし」に出てきたビア樽作りの職人は、一度アメリカに行ったことがあるのだが、「アメリカでは英語と称するものを使っている」と表現している。「American speaks which they say English」とでも言ったのだろうか。イギリス人にとってはアメリカ人の英語は英語のうちに入らないらしい。 そうそう、ロビン・ウィリアムスが出演を希望したが、アメリカ訛りがひどくてダメだったなんて話も聞いた。まあ、やはり魔法の話となると、どうしてもヨーロッパが本場だ。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を考えても、魔女や魔法の世界が現実感を持つのは、アメリカなら、せいぜい東海岸までという気がする。スティーヴン・キングのホラーも、ほとんどがメイン州が舞台だし。まあ、そういう面では、魔法学校の生徒に、アジア系やヒスパニック系がいないのも納得ゆくわけであった。 さて、明日からまた仕事で、いよいよ正月気分も本日まで。終日グータラして過ごす。しかし、なんかこう新春からヤル気が出ない。困ったもんである。 |