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2003/07/22 「マトリックス リローデッド」

部屋にいても気が滅入る。月曜の午後はブラっと映画を見に外出。もうそろそろ空いていると思った「マトリックス リローデッド」だが、案外に客は入っている。有楽町・銀座の映画館指定席には、いつも、さえないオッサンと、ケバいおミズ系おねえちゃんの組み合わせ多し。なんでだろうねえ。ま、それはどうでもよいのだが。

一作目はなかなか感心したのだが、第2作になると同じ趣向ではやや飽きる。カンフーの格闘が、アチャオチャアチャオチャと、永遠と思えるほど続く。香港映画でもこんなに続かないと思うが。ワイヤーアクションと複数同期キャメラによるSFXは、前作では衝撃的だったが、人間なんにでも慣れてしまう。今回は、延々と続く格闘シーンで居眠りしそうになってしまった。

「マトリックス」は、その作品世界のイメージの多くをウィリアム・ギブソンのサイバーパンクSF「ニューロマンサー」から借用している。「マトリックス」という言葉そのものも「ニューロマンサー」由来。トリニティには、「ニューロマンサー」のモリイが投影されているのだと思うが、映画のトリニティにはあんまり魅力がない。この女優は、気の毒だがなんだかずいぶん歳とって見える。小説のモリイのほうがずっとクールなのであった。

とはいえ、なかなか楽しめたが、ドタバタと話がまとまらないままに、ラストで唐突に「次作に続く」と出るのにはちょっと肩透かしを食らったような気分。形だけでも第2作は第2作で、ある程度の結末をつけてもらわないと、なんだか気持ち悪いもんだな。もっとも、あんまり集中して見ていなかったせいかもしれないのだが。