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2003/10/05 DVD「アホでマヌケなアメリカ白人」

カリフォルニア州知事リコール選挙で、シュワルツェネガー候補にセクハラ疑惑浮上。土曜のTVで集会でのスピーチを見たが、「アイム ディープリー ソーリー! アイ アポロジャイ〜ズ! イェ〜!」と演説。まあ、あれでは誰が聞いても謝ったことにはならない。「お前アホか」という感じである。選挙終盤のネガティヴ・キャンペインの一環であることは否めないが、共和党の重鎮も苦りきっているだろう。「もう候補者変える時間はない。とにかくこのアホを担いで走り切らねば。」 苦渋の決断だな。民主党の地盤カリフォルニアで共和党が勝てるかどうか。興味深い。

DVDで、「The Awful Truth (with Michael Moore)」というTVシリーズを見た。「ボウリング・フォー・コロンバイン」のマイケル・ムーア監督が製作していたTV番組。しかし、邦題に「アホでマヌケなアメリカ白人」とあるのはおかしい。同名の本とはまったく関係がないのだから。と思ったら、DVDのパッケージの隅に小さく「収録されている内容は同名のベストセラー本と異なります」と書いてある。なんだかなあ。

「アポ無し突撃取材」はこの頃からの売り物」。確かに悪ふざけが過ぎるところもあるが、回りに迷惑をかけるだけが目的でそれを面白がる「電波少年」などの愚かな日本のTVに比べると、この番組は社会風刺やメッセージにあふれている。

副作用を説明せず5ドル払っただけで310名もの被験者に危険な実験を行った製薬会社。安全対策がズサンで、事故を起こしても従業員にまったく補償金を払っていない石油精製会社。ムーアの突撃対象になるのはそんな会社である。

「ジョージ・W・ブッシュ・アファーマティヴ・アクション」。金持ちのブッシュ家御曹司だったからの優遇は憲法違反の逆差別だ。「十戒」を学校教育に、と説く国会議員のオフィスを直撃して、「8つ目は?」と聞くと誰も答えられない。など、実に諧謔が効いて面白い。いやはや。