午後は銀座で「
デイ・アフター・トゥモロー」を見た。 映画原作の、異常気象で地球が凍りつくアイデアは、5月30日の日記でも触れたが、「氷に刻まれた地球11万年の記憶」をネタ本にしてるようだ。南極で氷柱を切り出す研究風景も冒頭に登場。 地球温暖化によって極地の氷が溶け、北半球の大洋が淡水化することにより赤道の熱を北に運ぶ海の対流がストップ。それが気候の激変と氷河期を呼ぶという筋書き。地球温暖化によって氷河期が来るというのも信じがたいが、一応、過去の気候を研究している科学者が書いた上記の本にも書いてある推論ではある。 映画の最初、世界を襲う異常気象の場面で一瞬だけ出てくる東京は、まるで「ブレードランナー」で妙な漢字の看板が林立している近未来のLAのよう。普通のアメリカ人の想像する日本ってのは、所詮この程度なんだよなあ。 NYを襲う巨大嵐と津波のCGは実によくできており迫力がある。「ディープ・インパクト」でもそういえば似たようなシーンがあったっけ。NYの図書館に避難した息子をフィラデルフィアから古代気象学者の父親が救出に行くというストーリーにはまったく合理性が感じられない。しかし、ひとつくらい根幹をなす物語がないと映画にならないわけで、まあ、これはいたしかたないか。余計なエピソードを、あれこれ叩きこみ過ぎて訳が分からなくなった「ディープ・インパクト」よりも実にスッキリしている。単純なお話がテンポよく進んで、料金分は十分楽しめた。 映画館を出ると午後の東京はまだカンカン照り。ちょっと寒波でも来てもらいたいな。 マリオン前では参院選挙の街頭演説。東京区から参院選に出馬した、北朝鮮拉致被害者家族連絡会の事務局次長の応援演説。拉致被害者家族が何名も揃う。横田めぐみさんの父親が朴訥な演説するのをしばし拝聴。拉致被害者の家族には心から同情する。しかし、家族連絡会の事務局次長を議員にしても、あんまり解決の助けにはならないのではという気もするのであった。またこの次長ってのが、見るからに権力欲ギラギラした「オレがオレが」タイプに見える。「家族会」とは関係ないが「拉致被害者を救う会」の会長が、寄付金1000万円を会の会計に入れず自分で使い、使途を明かにしていないという報道があった。これもこの候補には逆風か。 しかし参院選も投票日まであと1週間。誰に入れるかちっともアイデアがない。ま、青島幸男には入れないことに決めてはいるのだが。 |