MADE IN JAPAN! 過去ログ

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2001/11/12 同業だからこそ 

昨日の夜は、西大島の寿司屋「與兵衛」。酒は「十四代」を冷で。ゆず風味の煮ホタテ、カキの煮びたし、煮イカのゲソ、〆たイワシの焼き霜、マグロづけ炙り。ヒラメのごま風味のづけ、シマアジの皮目を炙ったづけ、などなど、手の込んだつまみが素晴らしい。

ホロ酔い加減になってから、お茶に切替。おまかせで握ってもらう。1貫づつポンポン出てくる江戸前のネタも実に結構。シャリはちょっと固めだが、この加減がまた美味い。

ここの親方は、昔、デュッセルドルフで寿司を握ってたのだという。アメリカの西海岸で会った寿司職人は、アメリカに渡ってから寿司を覚えたなんてのが多かったが、日本でちゃんと修行した職人が海外に行くのも珍しい気がする。

隣の夫婦は、寿司屋に詳しく、あちこちの寿司屋評価をしていた。話に加わった親方は、昔、銀座「久兵衛」にいたのだが、経営者とはあんまり仲良しでもないようで、結構辛口な評価。ネットでの紹介で、この店のことを「久兵衛系」と評しているところがあるが、おそらく来たことのない人が噂だけで書いたのだろう。親方に聞いても、久兵衛の仕事とはまったく関係ないと言う。久兵衛には、行く予定もないし、行く気もないが、話を聞いてるとなかなか面白い。ま、同業ながら、というか同業だからこそ、色々あるのか。