昨日の夜は、「しみづ」に。先週末は来なかったので、なんだか久しぶりな気がするな。 日本酒を常温でやりながら、まずツマミ。九州のホシカレイは初夏の香り。身の仄かな脂と縁側の濃厚な脂が好対照。スズキの皮目を軽く炙って塩で。これも、淡い夏の白身だ。大原のアワビも、だんだんと立派になってきた。新島産のシマアジは、やや小さいながら、濃厚かつサラリと舌の上で溶ける脂。いつもながら美味い。これからが季節。タコを塩で。産卵が終わり、身がしっかりしてきた。カツオ。芽ネギと生姜の薬味で。これまた初夏の濃厚な脂だ。最後にアオリイカを塩で。スミイカとはまた違うネットリ感と淡い甘さ。 普段は土曜でも5時から満員なんてことも多いのだが、本日は客の入りは少ない。やはりW杯観戦の影響かな。なんて話してると、若い女性が予約無しで一人で入ってきた。女性の1人客ってのは珍しい。 初めての寿司屋に入って、先客が声高に親方とずっと会話してると肩身の狭いもんである。気を使っておとなしくしてたら、親方が、「なんか、今日は怖いくらい静かですね」と。気を使いすぎたか。ははは。 女性客も、最初は緊張してたようだが、後でちょっと会話すると金沢出身なんだそうだ。たまたま2週間前に「千取寿司」に行ったことを話すと、子供の頃から家族でよく行ってたという。もっとも、「千取」の昔は、もっとリーズナブルな勘定で、今や地元では、「ゼニ取り寿司」と言われてると教えてくれた。いい店だと思うが、まあ、大店になると、ありがちな評価ですな。 ここらで握りに移行。中トロX2、アジX1、カスゴX1、アナゴX2、カンピョウ巻で〆。アナゴはそろそろ旬で、実にフックラとしてきた。 |