昨日の夜は、いつもの「しみづ」。土曜の夕方にもかかわらず、店内は満員である。店先に風鈴。突き出しはソラマメ。初夏の香り。白鷹を常温で飲みつつ、まずツマミ。頼まずとも見計らいで、本日のお勧めが次々と出てくる。 白身は、ホシカレイ。いつもながら軽やかで甘い脂。縁側が絶品。次にシマアジ。今日のは、やや小さく風味がイマイチなので、皮目を軽く炙ってあるとのこと。香ばしさと共に脂の風味が引き出されて、なかなか結構。西大島「與兵衛」の、皮目を炙ってからヅケにしたシマアジを思い出した。 若狭湾のトリ貝は、大きく甘味十分。次に定番のアワビ塩蒸し。なかなか立派になってきた。キスを細かく切って塩昆布と合えて。そして皮目を軽く炙ったカツオ。芽ネギと生姜の醤油で。今年のカツオは、質が安定して実に素晴らしい。次に出してきたのは、アワビの肝。生のままで軽い酢に漬けて。なかなか深い味わいだが、ちょっと生々しすぎるかなあ。新しくないと出せないのは分かるが。最後にシャコ。シャコの卵は好きではないので子無しを所望。薄い出汁に漬込んであるのだが、しみじみと美味い。 親方に、明日の日曜の予約状況を聞くと、8時以降はガラガラだとのこと。そう、ワールドカップの日本戦があるから。この店はTVもないし、そういうのを見ながらのんびりするような場所じゃないものなあ。そういえば、「あら輝」も、日本vsベルギー戦があった火曜は、まったく予約が入らず、臨時休業すると言ってた。親方の奥さんは、「早く日本が負けないか」と言ってるらしい。ま、日本の中には、そういう人もいるわけです。ははは。 親方のほうは、そういう状況になればなるほど、どうやってお客さん入れようかと燃えてくるらしいが、TVの視聴率も60%超えてるイベントだしねえ。やはりW杯には勝てませんな。もっとも、ロシア戦に敗北すると、グループリーグ突破はかなり難しくなるから、にわかファンの熱は冷めて、また客足は通常に戻ってくるだろう。 このへんで握りに以降。まず中トロ。コハダは産卵期で脂が落ちている。しばらく敬遠してたが、親方は、「今日のコハダはいけますよ」と。確かに脂が乗って美味い。この店は、肉厚なのをしっかり〆たコハダが売りで、新子は握らない。7月頃に新子が出たら、銀座新富寿司に行かなくては。 江戸前のアナゴは、今が旬で実にふっくらと脂が乗ってきた。そもそもが鶴八流に溶けるように煮上げてあるのだが、更に美味い。カンピョウ巻で締めくくり。実に結構。 帰宅してから、ブラジルvs中国戦を観戦。中国も健闘してるが、やはり実力差は明らか。日本が戦っても、何点も取られる気がするな。 本日は、日曜なのになぜか早目に目が覚めた。本日は、のんびりして、夜はまたW杯だな。ははは。 |