昨日の夜は、久々に「あら輝」。5時半に入ると、最初の客。しかし、今日も満席になるのだとか。カウンタは11席あるのだが、基本的に1回転しかしないので、直前では予約を取るのが、なかなか難しい。店のキャパの割には、3名、4名と固まった人数のお客が多いのも、ここの特徴だ。 親方の住んでるのはこの近所で、築地までずいぶんかかるのかと思ったら、朝5時なら、車で飛ばすと20分かからない時があるそうだ。もちろん大変なスピード出してるらしい。暴走寿司屋ですな。ははは。 冷酒を飲みつつ、おまかせでツマミ。まずは銚子で上がったというヒラメ、肝を挟んで。いつの間にかカレイの旬は去って、これからはタイやヒラメの季節だ。蒸しアワビは、いつものよりやや大きいが、相変わらず素晴らしい香り。美味い。 次に出てきたサバは、「活け締め」だという。普通はサバなんぞ、網で一網打尽にしたら、そのまま死ぬのにまかせて、わざわざ締めたりなんかしないだろうが、漁師のほうも、付加価値をつけるために色々考えてるのだとか。身が活かってるので、塩や酢がなかなか効かず、身の真中はまだ真っ赤だが、これまた美味なり。 イクラとウニは北海道産。イワシは、素晴らしく太っている。削ぎ造りにして出してくれたのだが、こんなに太ったイワシの断面というのも、あんまり見たことないな。 アジ。イカゲソ。マグロ赤身。ヒラメ皮焼き。かぼちゃの漬物と出る間にお酒を3合。 ここでお茶に切り替えて握り。まずは、マグロが4連発。本日も酢飯の具合が実によく、マグロのコクと脂を引き出して、たいへん結構。握る寸前に茹でるエビも、ここの酢飯には最高にマッチする。コハダは1匹丸づけだが、〆具合がしっかりして、身が厚くなってきたのが分かる。海の中も、秋が深まってゆくなあ。 ヅケ、赤貝、イカと続く。スミイカも、かなり身がしっかりして、独特のパキパキネットリ感が出てきた。漬込みの小さなハマグリ握りは崩れないうちに手渡しで。アジ、アナゴ、タイでおしまい。堪能した。 行き帰りが遠いのが難点だが、遠路であってもでかける価値はある。電車の中で文庫本読みながら帰宅。「星を継ぐもの」(ジェイムズ・P・ホーガン)は、なかなか面白かった。 |