昨日の夜は、「しみづ」。先週は店がお休みだったから、久しぶりな気がする。いつものように、日本酒を常温で。付きだしはキヌカツギ。ツマミに出た白身は、まずヒラメ。そろそろシーズンだ。脂はまだアッサリとしているが、なかなか美味し。次に切られたタイは、プリプリとして、身の筋肉がまだ盛り上がっている。新島のシマアジも、ツルンとした上品な脂が素晴らしい。定説では旬は夏だが、春秋のほうが身がしまっている気がする。 アワビも相変わらず馥郁たる香り。漬込んだシャコも美味い。本日は珍しく、ウニとイクラが小さな皿で。淡路島のウニを試しに送ってもらったのだという。そういえば、前にもどこかで淡路島のウニを食べた。記憶を探ると、そう、大阪出張の時、新阪急ホテルの「福喜鮨」で食べたのだった。九州産のように、小ぶりだが、これが滋味深い。生イクラもアッサリとして結構。 そして、ハマグリ。貝が美味いシーズンになってきた。軽く茹でた後、特製のツメに漬込む仕事。最後にサバを焼霜にして。これまた結構。秋から冬は、どんどん旬の寿司種がつけ場に戻ってくる。 ここらでお茶に切り替えて握り。中トロは大間の産。いつもながら素晴らしい。コハダ、アナゴ、カンピョウ巻と、いつもながら、すべて結構。堪能して店を出る。 |