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日曜の夜は、「あら輝」巡回。５時半に入ると、まだお客は私だけ。どこかの雑誌に、この店が、使ってる醤油と共に掲載されていた。親方と煮切醤油の作り方なんかを雑談。ハマグリやアナゴの煮ツメを入れたりもするんだとか。 日本酒を冷で飲みながら、いつものようにおまかせでツマミ。最初の白身は石鯛。あんまり寿司屋では見ないが、九州のアラにちょっと似た稠密でツヤツヤした身。なかなか美味し。次は明石だというタイ。これも湯引きした皮目に美味さが詰まっている。 トコブシの塩蒸しは、アワビには勝てないが、それでもよい香りあり。スマカツオが出てくる。初めて聞く名だが、ネットで検索してみると、釣りのページがずいぶんとヒットする。九州方面では、ヤイトカツオとも言うらしい。身の半分近くまでが脂で、たいへんに濃厚な身。一緒に出てきたサバも実に脂が乗っている。アサツキを散らした醤油で。 ウニとイクラも小皿に持って。マグロ赤身と、タマゴ。ゲソを炙って塩で。そして、タコの柔らか煮。ここまででツマミ終了。 握りは、お茶に切り替えてから。いつも通りマグロを続けて。赤身と脂のある部分と。スミイカ、コハダ、アナゴ、ハマグリと食べて、久々にカンピョウ巻を。前に食べた時より、カンピョウの味が濃くなってるような気がしたが、個人的にはこのほうが好きである。 昨日もカウンタは満席。山の手の住宅街にあるからか、この店は子供連れのお客が多い。しかも、（時として例外があるが）しつけがよく、おとなしくカウンタに座ってる子供が多いのには、いつも感心する。 店を出たのは８時過ぎ。ほろ酔いで帰る夜道も、すっかり寒くなって、夜の闇が深い。もうすっかり冬である。 |