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2003/02/26 「新橋鶴八」

昨日の夜は7時半に仕事終わり。電話してみると席は空いてるというので「新橋鶴八」でちょっと一杯。カウンタに座ると親方は、「先日はすみませんでしたね」と一言。前回、電話した時に満席だったのを覚えてるのである。ここの親方はぶっきらぼうで無愛想に見えるが、こういうところは実に細心だ。

突出しはホタルイカ。ワサビ醤油で食べると美味い。日本酒を冷で。ここはおまかせがないので自分で種札見て注文する。どれを頼んでも間違いはない。ツマミでまずヒラメ。立派な身で美味い。次に塩蒸し。ここの塩蒸しは冬場でもあんまり味が変らない。海の全ての滋味を弾力のなかに閉じ込めたような素晴らしいもの。そしてブリ。14キロばかりあるブリの4分の1を買いつけとかで、実に大きな身だが、やはり1日ではさばききれないとか。そろそろシーズン終わりだそうな。そうだろうなあ。

ここの切り身は量が多いので、3品も頼めばツマミは堪能。ヒラメ昆布〆、コハダ、アナゴと2貫づつ握ってもらい、カンピョウ巻を頼んだらもう腹一杯である。隣は何度か「しみづ」でも見かけたことのある、よくしゃべる常連。寿司屋に詳しいらしく、新橋駅前「いず国」が潰れたとか、昔の「きよ田」はどうだったとか、なかなかやかましい。

すでに閉店した銀座の名店「きよ田」の新津氏は、オーナーではなく雇われだったとの噂を聞く。「ひかない魚」には、オーナーがいたとは書いてないが、確かに自らの修行経験やら、どうやって店持ったかも一切書かれていない。まあ、意外に真実はその通りなのかもしれない。ま、だからといって、どうということないのであるが。