昨日の夜は、上野毛の「あら輝」。2月後半は長いお休みだったから訪問も久しぶり。志太泉を冷で飲みつつ、いつも通りツマミをおまかせで。明石だという鯛は、皮を湯引きした後細切にして、腹にあったという卵を軽く炙ってまぶしてある。ヒラメはツヤツヤした肝と一緒に。 唐津産だというアワビ塩蒸しは、実に柔らかく、馥郁たる潮の香りが立つ。ウニも唐津から。以前、大阪の福喜鮨で淡路島産というウニを食べたが、それもこういう小粒なウニだった。淡白だが、実に味が濃い。肉厚のアジ。サバは焼霜にして。子持ちヤリイカの煮付け、タコの柔らか煮、スミイカゲソ塩焼きなど、ツマミだけでも腹が一杯になるほど。 この店は子供連れの客が多いが、昨日は3組も子供連れがいた。横の男の子は6歳くらいだが、アワビの貝殻を見るなり、「あっ、これはアワビだ。トコブシは貝殻がもっと細いんだ」と解説。なかなか詳しい。将来のサカナ君である。 握りもおまかせで。マグロは端境期で苦しいが、なんとか切らさずに置けてるとか。確かに旨みも香りも、よい時に比べると確かに一段落ちる気がするが、それでもなかなか結構。シャリも相変わらず美味い。お酒が回ったので、適当なところで握りも切り上げ。駅までブラブラ帰る道も、だんだんと春の気配がしてきたような。 |