MADE IN JAPAN! 過去ログ

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2003/03/23 「あら輝」

昨日の夜は「あら輝」巡回だったので、簡単に記録を。

夜は6時から。土曜日は日曜分の仕込みもあって作業が倍。しかもお昼も満員だったそうで、いつもより遅い開始の夜の部だが、奥での準備に親方はなんだか慌しそうだ。

志太泉を冷で飲みながら、まずツマミを。同じ時間からカウンタについた太った男性は、初手からお茶で握りを。寿司には詳しい常連のようだが、寿司種への感想を1貫1貫食べるたびに述べて親方を褒めちぎるのは、横で聞いてると結構気恥ずかしく、しかもうるさいもんである。

ツマミで出たマコカレイや舞鶴の赤貝など、「しみづ」や「さわ田」で最近お目にかかった種とラインアップが重なってるものが多いのは、やはり仕入先も似てるのだろうか。他にツマミは、タイ、トコブシ、アジ、サバ、ウニ、イカゲソ炙り、マグロ赤身などなど。ウニは北海道だが、なかなか立派な身。アジも立派。最近の市場では、淡路島の「松栄丸」と言う、特定の漁船が揚げた魚がプレミア付きで売られてるそうだ。マーケットが進んでくると、どんなことでも価値を見つけて商売にできる訳である。

ツマミも堪能したので握りに移行。いつも通り、最初はマグロが連発で繰り出されるのだが、全体にやや硬く、香りと旨みに乏しい印象。ちょうど今は、よい本マグロがなかなか手に入らない難しい時期であることは事実だが。

コハダ、カスゴなど光物はなかなか結構。茹でたてを握るエビは、いつもながら甘味十分。アナゴもふっくら上質。最後にカンピョウ巻をもらって〆。酢飯の具合だが、いつもとちょっと違った。もともとかなり独特で濃い味だが、昨日のはすっきり軽い印象。むしろ他の江戸前の店の酢飯に近づいているような気が。たまたまの具合だろうか。

ゆったりと寿司を堪能。店を出ると、ポツポツと雨が降り出していた。