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2003/05/18 「しみづ」巡回。 

昨日の夜は「しみづ」巡回。本来はお休みする予定だったのだが、お昼に電話すると席は空いてるという。珍しい。

酒は大阪の「秋鹿」を常温で。コクがあってちょっときつい味だがなかなか美味い。白身はマコカレイ。美味し。タコは塩で。タコを茹でるためだけに羽釜を買ったと聞いたが、実に立派なタコで、かみ締める都度、香りと旨みが広がる。シマアジはびっしりと脂が入っているが、ツルンと軽い上質の脂で香りも素晴らしい。先週、銀座の豆腐料理屋で食べたシマアジ刺身は、脂がベタベタと濃く、イヤな養殖香もして感心しなかった。「しみづ」で上質の魚に慣れすぎると、安いものが食えなくなるという点だけが困ったところだな。このシマアジは房総の天然物。3キロ近い大きなものだったかとか。

アワビ塩蒸しは、「こちらはうちの、こちらはニュー新橋ビル風です」と2種類出してきた。確かに風味が違う。食べ比べると、師匠の「新橋鶴八」風のほうが、より強く火が入っており固めにあがっている印象。ちょっと古めの仕事というか。こっちが好きなお客さんもいるという。「しみづ」風のアワビ塩蒸しは、もっと柔らかく芳醇である。まあ、この辺は好き好きでもあるのだが。こういう作りわけも、たまにはシャレとして面白い趣向だ。

小柱は塩で食べても美味し。キス昆布〆、シャコ、アジも秀逸。このへんでお茶を頼んで握りに移行。

マグロは、中トロを、能登の定置、四国の定置と2種類。そしてトロ部分と3貫。どれもしっとりと柔らかく、旨みとコクが深い。ツマミで食するより、酢飯と合わさった時に最高に味が深くなって美味い気がする。コハダ、カスゴ1貫、アナゴ、カンピョウ巻ともらって〆。アナゴも脂が乗ってきた。酢飯の具合もよく、握りを堪能。タクシー帰宅して、バーボンをちびちびやりながら読書していたら結構酩酊。本日はのんびり起床。はは。