仕事のほうは、午前中の打合せが終わると平穏。お昼に「しみづ」に電話。本日の夜入れないか聞くと、6時半までか8時以降しか空いてない。それではちょっと。ではまたと携帯を切ると、2分後に「しみづ」からコールバック。7時までなら空いてるのでどうかという。カウンター・オファーちうヤツですな。せっかく電話ももらったので店の回転率アップに貢献することにして早帰り。 日本酒常温でまずツマミ。白身はホシカレイとマコカレイ。身の具合はほとんど同じだが、ホシカレイのほうが、最初に口中に広がる香りをより強く感じる。まだ軽く湯気が上がっているタコは、実に香り高く旨みも十分。塩も不要なほど。キス昆布〆は細切りにして昆布と合えて。アワビも本日仕込んだばかりでまだ暖かい。小柱は塩で。串に刺した青柳を炙って七味で。 このところずっと種札が裏返してあるのはカツオ。よいものがないので、今シーズンはまだ3回しか使ってないと親方。去年は結構お目にかかったのだが。確かに他の店でも、脂が薄くツルツルして旨みが少ないものに出くわす。外見だけでは味の違いが分からないらしいが、今シーズンは全体に質が悪いのだろう。そういえば、シャコもよいものに当たらない。逆にどこでも素晴らしいのはアジ。年によって違うもんだな。 このへんで握りに移行。マグロは佐渡の定置網。脂の乗った「ハガシ」の部分をまず1貫。中トロ部分を1貫。酢飯との相性もよく、いつもながら素晴らしい。コハダ、アナゴ、カンピョウ巻と定番をもらって〆。コハダは新子が出るまでそろそろ難しいシーズン。海苔は産地を替えたそうだが、相変わらず香り高い。 |