昨日の夜はいつもの「しみづ」巡回。台風はすでに日本海側に抜けたはずだが、外に出ると大変な強風。横殴りの雨で傘も飛ばされそうだ。暴風と言って過言でない風だが、予約したからにはしかたない。こんな日に寿司屋に行く酔狂な客がいるかなと思ったら、「しみづ」にはちゃんといる訳であった。これから行きたいが空いてるかなんて電話まで入ってくる。いやはや、凄いですな。 親方の言うには、まあ、これしきの台風ならいくらでもやりますよとのことであるが、まあ商売だからその通りだろう。来週はお盆休みも取らずに営業とのこと。 お弟子さんのダイスケ君が、ネット接続始めたのだが、「フジタ水産」のページが見つからないとか、「鮨処」の「処」という漢字が出ないとか、PC初心者風の質問があって、なかなか面白い。「東京レストランガイド」は読めたと言ってたから、ネットにはちゃんと接続できてるようだ。 「秋鹿」を常温で。ツマミはおまかせ。カレイは実に滋味深い。ツブ貝は生と軽い炙りと。炙ったほうには七味をつけて。アワビはいつもながら滋味深い。タコ、シマアジ、カツオ、アジなど実に結構。 切りのいいところで握りに移行。マグロも相変わらずシットリとして酢飯とよく合う。コハダは新子3枚つけ。だんだんと肉厚になってきた。新イカはお盆が終わってから使う予定とのこと。塩とツメ両方出てくるアナゴも秀逸。最後にカンピョウ巻。炭火で炙って緑になった海苔に酢飯を乗せたとたん、店中に広がる素晴らしい香り。堪能した。 たまたま隣に座った初対面のお客さんは、私のこのページを読んだことがあるとか。向こうは知っててもこちらは向こうを知らない。やはり、なんだか奇妙な気分のするものである。店を出ると、風雨はかなり穏やかに。キムラヤに寄ってからタクシーで帰宅。 |