MADE IN JAPAN! 過去ログ

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2003/11/09 しみづ 

昨日の夜は「しみづ」巡回。ここでよくお会いする埼玉から来られたご夫妻とまた一緒になる。引退後の海外移住先を検討に、年末はパースに行かれると聞いてたのだが、仕事が忙しくて断念したとか。ご主人のほうがこのページを見つけて読んだとかで、パースに旅行した時のことなどあれこれと。

秋鹿常温で。ツマミはおまかせ。ヒラメはあっさりしてるが上品な脂が溶けて実に美味い。上質。昆布〆もヒラメの滋味が引き出された素晴らしいもの。鯖は皮目を軽く焼霜にして。脂の乗りがよく身も柔らかい。

今週発売で店が掲載されたいた雑誌の雑誌のことを親方と。「さわ田は3誌に掲載されてまた大ブレイクだね」と言うと、親方は、「今、ブレイクしてるのは、フジタ水産なんですよ」と笑う。「Men's なんとか」に掲載された寿司屋3店はみんなフジタからマグロを引いてるし、他の雑誌に掲載された寿司屋にも、私が知ってるだけでもずいぶんある。特に若い世代の優秀な寿司屋に多い。

そういえば、ちょっと前の「つかさ」に「フジタのマグロ入れてる店を巡ってる」と称する「寿司オタ」が来て握りの写真を撮っていったらしい。確かにフジタがブレイクしているのかもしれない。凄いな。はは。

久々に入った江戸前のタコは塩茹で。香りが素晴らしい。やはり北海ダコの桜煮よりもこちらがよい。もっとも握りにするならどちらがよいかは微妙なところか。シマアジは極端に大きく脂がびっしり入っているが妙な癖はなくサラリとしている。大間のウニ。「西のに似てますよね」と親方が。そう、やや色は悪いが、脂よりも旨みの勝ったウニで美味い。全体的に産卵期でウニは難しい時期。

漬け込みのシャコは実に柔らかい。赤貝ヒモも肉質ながら上質で実に香りがよい。ハマグリをつまんでお酒終了。お茶で握りに移行。大間ツアーの日のマグロがまだ残っていたのだが、今日でおしまいとのこと。まず香りとコクが素晴らしい赤身。脂が程よく乗った中トロもいつもながら最高である。コハダ、アナゴ、カンピョウ巻と出て、「はい、定食終わりました(笑)」と親方。実に満ち足りた気分で店を出る。