MADE IN JAPAN! 過去ログ

MIJ Archivesへ戻る。
MADE IN JAPAN MAINに戻る

2003/11/16 弁天山美家古 

昨日は朝5時起きで成田までゴルフ。都心部に住むのは便利であるが、同僚が住んでるのはほとんど千葉や神奈川や都内の市部。乗合できないから自分で運転してゆかねばならないのが疲れる。カーナビの到着時間では、1時間半くらい走る予定であったが、成田IC下りてからスイスイと。1時間10分で到着。しかし千葉もここまで来ると、ずいぶんと鄙びた雰囲気。ゴルフのほうはショットもスコアもガタガタ。日暮れて道遠し。修行の道は遥かなり。あきませんな。初心者がたくさんいたので、それでも11名中6位。次回幹事にならなくてよかった。はは。

帰りは混んでるかと思ったが、1時間半。5時前に帰宅。帰宅時間が不明だったので今日は寿司屋巡回の予定を入れていない。試みに、弁天山美家古に電話。カウンタは7時までならご用意できますとのこと。6時ちょっと前に入ることにしてタクシー飛ばして早速浅草まで。

店に入ると親方が「ようこそ。ありがとうございます。」と、いつものように慇懃な挨拶。お酒は大関の冷酒、純米「山田錦」。ツマミをおまかせで所望。イカのショウガ醤油。そしてマグロ中落ちに海苔をかけて。マグロは上品な脂が乗ってなかなか結構。「あと1品、ヌタをご用意しようと考えております。それで3品となります」と親方。

いつもながら、落語のマクラをふる時のような、あるいは録音された案内が流れるかのような丁寧で慇懃な説明。寿司屋に愛想を求める人には不評かもしれない。しかし、下駄や漆器を作ってるような職人が作業してる前で寿司食ってるのだと考えれば、こういう応対にも納得がゆくし、まだしも愛想よいほうでもあろうか。

平貝とマグロのヌタ。カラシを味噌に溶くと実に美味い。お酒2本目を頼んでツマミをもう1品。カジキマグロのネギマ汁。冬にはなかなか結構。ここまでで入店30分経過。お茶に切り替えて握りをおまかせで10貫。

ヒラメ昆布〆、タイはなかなかよかった。マグロヅケも結構。赤貝は実に立派で美味い。酢飯は固めというか、かなり水分が少なく仕上がっているが、ほとんど味のついたここの店の種と一緒にかみ締めると実に美味い。光り物もなかなか結構。アナゴの後は玉子で〆。久しぶりに来たが、売り出し中の若手職人の店とは違う落ちついた風格。客をそっとしておいてくれるところもよい。種の質は最上とはいいかねるが、勘定もリーズナブル。古式の伝統を残す、よい店である。

帰宅して熱い風呂に入ってのんびり。大相撲、武蔵丸は引退か。曙よりも小錦よりも、ずっと安定した実力のある素晴らしい横綱だったが。