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2003/11/17 Qちゃん失速 

昨日は昼から東京国際女子マラソンをTV観戦。Qちゃんは意外な敗戦。確かに途中でガクっと調子が悪くなった。沿道の小出監督も慌ててたから、予想外の出来事だったのだろう。スポーツの世界に絶対は無いという真実を再確認するようなレース。本日の記者会見では高橋尚子は、もう選考レースには出ないと語ったとか。Qちゃんを選んでも落としてもモメそうだ。マラソンのオリンピック代表選考は、毎回毎回モメてる印象があるのだが、今回もまた先行きが混沌としてきた。

昨日の夜は「しみづ」訪問。親方が、「マラソンはどうなりました?」と聞く。「高橋尚子は負けたよ」と告げると、「へぇ〜っ、途中まで独走と聞いてたんですが」とビックリ。そう、前半だけ見てたら考えられないような失速だった。

秋鹿を常温で。ヒラメは癖のない上品な脂で素晴らしい。昆布〆も実に結構。タコも香り高く立派なもの。漬け込みのシャコも柔らかく実に結構。牡蠣の煮浸し。これは今シーズン初めて。薄味でまだ生の風味を残しているが、実に立派で肉厚の牡蠣。そろそろ與兵衛でも牡蠣を使っているだろうか。

サバは皮目を焼霜にして。タラの白子ホイル焼き。これも今シーズン初めてだが、これが出るともう冬だなという気がする。白子は生臭みのない上品なもの。赤貝ヒモも素晴らしい。大間のウニ、ハマグリと貰ってツマミ終了。

お茶に切り替えて握りはいつもの通り。酢飯が美味い。マグロもコハダも素晴らしい。いとも簡単に毎回切って、そして握るが、どの仕事も実に高い水準で安定している。師匠の「新橋鶴八」が寿司種の走りから旬の終わりまで、しぶとく長く使い、ずっと安定した美味さを提供する重厚なタイプだとしたら、弟子のこの店は、寿司種のピークだけを軽やかに掴み取って次々と我々に呈示してくるかのようだ。しかし根幹に感じるのは明らかに同じDNA。面白いもんである。