冬場になると、去年の冬、金沢、宝生寿司で食べたカニづくしを思い出す。そうそう、お隣、福井県の越前町には開高健がこよなく愛したという「開高丼」なるものもあるらしい。丼飯に5〜6ぱいのセイコガニを炊き込む。ネットで写真見たがこれが凄い。セイコを肴に晩酌ってのも実によい。冬の北陸は食材の宝庫だ。三陸などの太平洋岸からは、築地市場にもたくさん旬の魚が来るのだが、案外に北陸の食材は少ない。やはり文化圏でいうと、多分関西方面中心に流れてるのではないだろうか。 水曜の夜は会社出たのが8時半。「しみづ」に電話すると席は空いてるとのこと。実に珍しい。入店すると親方が、「平日夜遅くに来られるパターンは久しぶりですね」と。だって当日思い立って電話しても、ほとんど席は空いてないんだもの。はは。 タイは脂が乗って美味い。牡蠣は岩手。実に立派な大きさ。タコ、シャコも美味い。シマアジは久しぶりだが、旨みもあり上質。珍しくメジマグロがある。即席ヅケと普通の切り身と。あっさりした脂と旨み。これは握りでも美味いだろう。アンキモは店で蒸したとのことだが、芳醇な旨みが舌の上で溶ける。日本酒にも合う。 白子ホイル焼きもこれまた美味し。サバ焼霜、ハマグリ、塩辛と貰ってお酒を2本半。握りにして、まず最初の1貫はサワラ。これも実に上質の脂がびっしり。マグロはシットリと美味い。コハダ、アナゴ、カンピョウ巻といつものラインアップで終わり。平日の遅い時間もなかなかよいものである。2階の4畳半には外国人もいれてお客が8名ドヤドヤと。よく入ったもんだなあ。 昨日の夜は、築地「つかさ」で一杯。前にもここでお目にかかった某氏とあれこれディープな寿司談義など。ブリ、サバ、白子ポン酢、牡蠣煮びたしなど美味し。握りもおまかせであれこれ貰って堪能。マグロも結構、はだてのウニは、だんだんよくなってきた。ホロ酔い加減で親方と談笑してると、すでに9時40分。あ、いかん、「白い巨塔」を見ないと、とあたふたタクシー帰宅。しかし、帰宅してみると、スポーツ中継の関係で10時20分番組開始であった。あわてる必要なかったな。はは。 本日もちょっとだけ残業。飲まずにまっすぐ帰宅。ようやく週末だ。 |