夜は、上野毛「あら輝」巡回。本年初めての訪問。まだ他のお客さんはいないので、先日出版された「あら輝」の本の話など。半年あまり取材してテープから原稿を起こしたとか。親方の語り口について確認すると、「確かにあの本の語り口は、ちょっと「きよ田」の親父に似てるんですよね(笑)」と煙にまかれてしまった。馴染みのお客が発起人になった出版記念パーティーの招待状なども頂いたのだが、仕事の都合もあるし行けないかな。最近発行された某雑誌を親方が奥から持ってきて、「さわ田」、「しみづ」、「あら輝」の揃い踏み特集も見せてもらった。この雑誌は知らなかったな。もっとも取材は当分断るつもりとのこと。 お酒は石川の手取川。淡麗だが旨みある酒。ツマミはいつものごとくおまかせで。イシダイは薄く切ってポン酢。香りと旨みが実に強い。エゾアワビも結構。サバは皮目を焼霜にして土佐醤油。タコは茹で上がった香りが素晴らしい。まさに伊勢エビの香りだ。ウニイクラの盛り合せ。イクラはさすがに皮が硬くなってきたか。玉子焼き、スミイカゲソ炙り、アカガイ肝などどれも結構。醤油皿はまったく使わなかった。お酒は、志太泉、開運と貰ってホロ酔いに。 隣に座った人は、時折寿司に関して親切なメール頂く某氏のお知り合いということが分かり、しばし寿司談義など。このへんで握りに移行。イシダイは握りにしても旨み十分。マグロは大間。赤身、中トロ2、大トロ1と4貫連発で。脂が乗って柔らかく、一粒一粒がツヤツヤと光っているここの酢飯と実によく合う。スミイカ、車エビ、またマグロのヅケ、コハダ、赤貝、白子、ハマグリ、アナゴなどどれも美味い。カンピョウ巻で締めくくり。酢飯の具合も実によかった。店を出てブラブラと駅まで満ち足りた気分で。 |