土曜日夜は久しぶりの「あら輝」巡回。本の出版以来、予約が殺到しているのか、なかなか席が取れない。5時半に入店。 日本酒を冷で。ツマミは、まず横須賀で上がったというマコカレイ。酒蒸にした肝を添えて。確かにカレイの歯応えと軽やかな脂。しかし、真冬のような気温の日にカレイを食するとなんだか妙な気がする。はは。 エゾアワビの塩蒸しは芳醇な海の香り。マグロ赤身は勝浦。香りも旨みも濃く美味い。カレイ皮は炙ってポン酢で。香ばしい匂いが素晴らしい。函館のウニは実に濃厚な脂。歯応えがよい天然ホタテヒモの煮つけ。クセのない旨みの赤貝。長芋。マグロ皮下の煮付けなどツマミが続々と。河岸が休みなのでいつもは日曜にしか焼かない玉子があった。 来月半ばで、短期間修行に来ていた鈴木君が名古屋に帰るのだという。市内、住宅地にある「浜源」という寿司屋の後継ぎなのだそうだ。名古屋に行く機会があれば寄ってみるか。親方ひとりに戻ったら、今の12席を8席に減らす計画とか。予約はますます取りづらくなるかもしれない。 お茶に切り替えて握り。マグロは赤身2貫のあと、中トロ、大トロと。上品な脂が乗って、ここのしっかり味がついた酢飯と素晴らしく合う。タイ、コハダ、エビ、アサリ、アジ、マグロヅケ、アナゴなど。ツヤツヤとまさに口中でも「光る」この店の酢飯とよく合って、どの種も実に結構。仕上げにビール小瓶を。最後は、コノワタとイカの巻物を半分もらって〆。ゆったりと満ち足りた気分で店を出る。 |